The Hyde & de Villaine Families (HdV)
ハイド・ド・ヴィレーヌ
アメリカ:カリフォルニア
DRCのヴィレーヌ家とハイド家のプライベートなプロジェクトによるワイン
ナパとブルゴーニュの「夢のマリアージュ」
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の共同経営者である「オベール・ド・ヴィレーヌ」氏と、ハイド・ヴィンヤードの所有者である「ラリー・ハイド」氏とのジョイント・ワインです。
ヴィレーヌ家とハイド家のプライベートなプロジェクトによるワインで、ハイド・ヴィンヤードは、ナパヴァレー南西に位置するカーネロス地区に広大な畑を所有し、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、シャルドネなどを栽培していますが自社瓶詰めを行わず、「キスラー」「エチュード」「パッツ&ホール」などのトップクラスの生産者に供給する栽培家です。
ヴィレーヌ氏の妻であるパメラ・フェアバンクス氏はハイド氏のいとこで、ハイド家とフェバンクス家は1810年にサンタ・バーバラに定住したスペイン系のド・ラ・ゲラ家の子孫。このような関係からこのワインが生まれました。
当初、ド・ヴィレーヌはサンセールに育ち、DRCでもワインづくりの経験のあるジャン・ローラン・ヴァシュロン氏を起用。
2002年から醸造家として携わっていたステファン・ヴィヴィアー氏の元、2015年からハイド・ド・ヴィレーヌのワイン造りに参画し、現在ワインメーカーとなったギヨーム・ブデ氏は、ボルドー出身。幼少の頃に、ボルドーで名だたるシャトーに樽を供給していた樽職人の祖父の仕事の影響を受け、ボルドー大学にてワイン醸造と栽培について学びました。
■畑について
カーネロス地区の東端に位置し、南~南東向きの斜面で葡萄栽培面積は約60ha。ハイド家が25年以上前から所有している。土壌は、古代に河床であった浅いローム質土壌(粘土土壌で、砂礫を含む)。気候は特有の風により春は穏やかな気温が比較的長く、秋は冷涼。葡萄には適度なストレスがかかり、そのポテンシャルがいかんなく発揮されている。綺麗な酸と際だったミネラルを伴った凝縮した葡萄ができる。
■栽培について
ブルゴーニュでド・ヴィレーヌ氏が手がけるワインづくりの哲学にならい、テロワールの力を尊重し、除草剤や化学肥料、殺虫剤などは使用していません。そのため、土をこまめに耕す、堆肥を利用する、虫が避ける作用のある植物を植えるなど、自然の力を利用した栽培を行っています。
■醸造について
HdVでは機械によるポンピングを避け、重力のみを利用する設計がなされるなど、ぶどうを出来うる限り丁寧に扱い、その味わいを最大限に引き出す工夫がなされている。テロワールを表現したワインを造るために、樽香を付け過ぎないようにしています。また、補酸などもせず、自然のままをワインに反映させるようにしています。