Tenuta dell’Orunellaia
テヌータ・デル・オルネライア
イタリア:トスカーナ
ワイン・スペクテイター誌が世界No.1のワインに選んだオルネライア
1981年にロドヴィコ・アンティノリによってティレニア海岸沿いのスーパータスカンがキラ星のごとく軒を連ねるボルゲリ地区に設立されたワイナリー。畑の土壌がボルドーのサンテミリオンに似ていることから、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、ソーヴィニヨン・ブランを植え、カベルネ・ソーヴィニヨンをベースとしたオルネライアやメルロー100%のマセットというスーパータスカンと呼ばれる高品質なワインを造りだしています。また、1998年ヴィンテージは、「ワイン・スペクテイター」の2001年ベストワイン100にて、堂々の1位を獲得し、さらに人気を高めています。
1999年にカリフォルニアのロバート・モンダヴィ社が株式の一部を取得していましたが、2002年には、トスカーナでモンダヴィ社と共同で「ルーチェ」を造っているマルケージ・ディ・フレスコバルディ社とが完全に買収しました。
テヌータ・デル・オルネライアはトスカーナ州の地中海沿岸に面したボルゲリの丘陵地帯に位置。ロバート・モンダヴィ氏にとって師匠のような存在のカリフォルニアワイン界の重鎮、アンドレ・チェリチェフ氏が「ボルゲリは、ボルドー右岸ポムロルやサン・テミリオンの土壌に、カリフォルニアの気候を備えた素晴らしいテロワール」と言及するほど、この土地はブドウ栽培に適しています。
涼しい海風が夏の間中、畑にそよぐことで暑さを和らげ、ワインにとって必要な酸味を保持したブドウが結実。冬はボルゲリの丘が冷たい北風からブドウ樹を守り、霜害の被害を最小限に留めてくれます。また、ボルゲリは沖積土や火山性土および海底土が混じり合った、独特の土壌を備えたエリア。畑は小区画に分けられており、それぞれの区画に適したブドウが植えられています。
例えば、晩熟なカベルネ・ソーヴィニヨンであれば、ブドウが完熟できるように水はけがよく、太陽の熱を多く吸収できる比較的温暖な区画で栽培。ソーヴィニヨン・ブランなどの白ブドウは、北向きでありながら海に向かって開けている、風通しの良い畑で育てられます。各畑の特徴に合わせてブドウを植えることで、多様なテロワールを表現したワインを造ることができるのです。