L'Arco

ラルコ

イタリア:ヴェネト

クインタレッリのワイン造りを受け継ぐ注目の若手醸造家

 このワイナリーの名前は、「ユピテルの拱門」と呼ばれる石でできたアーチに由来する。ユピテルの拱門は、ネグラールへ向かう道からよく見える。数年前まで、フェドリーゴ一家はその拱門の近所に住んでいた。ユピテルの拱門は、その起源を16~17世紀にまでさかのぼり、サン・ヴィート・ディ・ネグラールにある丘陵に沿ってそびえる7つの拱門のひとつである。ルーカ・フェドリーゴにとってこの拱門は、過去の記憶を呼び起こさせるものであり、その記憶こそ、ルーカがワインの中に表現したいと願うものだ。

ルーカは、ヴァルポリチェッラの高名なワイナリー「 クインタレッリ」で何年も働いており、多大な経験を得た。アズィエンダはまだ設立から数年ではあるが、過去を尊重した、積極的かつ礎のしっかりとしたワイナリーである。ヴァルポリチェッラのワインが受け継いできた伝統を、そのままに継承しながら、ヴァルポリチェッラらしいワインを生み出すことに細心の注意を払っている。
 ルーカ・フェドリーゴは、ブラジル、アルゼンチンおよびトスカーナでワインをつくるルイーズ・アルベルト・バリケッロとの信頼関係を築き上げ、設立当初からワイナリーをともに運営するにいたった。ふたりは2001年に、2種類の重要なIGTワインを生み出した。それが、ヨーロッパ圏内だけでなく北米や南米でも非常に評価の高い、「ルベオ」と「パリオ」である。この2つのワインには、「アマローネのブドウ」と呼ばれるロンディネッラ、コルヴィーナ、モリナーラとは異なった品種も用い、個性的な品種構成をとる。
2020 ロッソ・デル・ヴェロネーゼ
¥3,400
2020 ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラシコ・スペリオーレ
¥4,200  品切中
2019 ロッソ・デル・ヴェロネーゼ パリオ
¥6,600  品切中
2019 ロッソ・デル・ヴェロネーゼ ルベオ
¥6,860


 

 
ロッソ・デル・ヴェロネーゼ
Rosso del Veronese
[赤:ミディアムボディ]
ぶどう品種:コルヴィーナ50%、ロンディネッラ30%、モリナーラ5%、カベルネ、サンジョヴェーゼ
等級:I..G.T.
どんな食事にもあう、非常に飲みやすいワインである。ガーネットを帯びたルビーレッドカラー。香りには凝縮感があり、ストラクチャーを備える。
醸造・熟成:収穫後ただちにブドウは圧搾され、数日のマセレーションの後、アルコール発酵が始まる。およそ7日後、ステンレスタンクに移され、定期的に澱引きを行いながら、6月中旬までステンレスタンクで落ち着かせられる。その後、2.25~20ヘクトリットルのスラヴォニアンオークで6ヶ月間熟成される。



 
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ
Valpolicella Classico Superiore
[赤:フルボディ]
ぶどう品種:コルヴィーナ50%、ロンディネッラ30%、モリナーラ、クロアティーナ
等級:D.O.C.
ルビーレッドカラー。凝縮感のある香りと、すばらしいストラクチャー。グリルした肉と相性がとてもいい。
醸造・熟成:収穫後、ただちにブドウは圧搾され、数日のマセレーションの後、アルコール発酵が始まる。およそ7日後、ステンレスタンクに移され、3月中旬まで保存される。3月中旬になると、ワインはアマローネのヴィナッチャの上で短期間、再発酵する。この2度目の発酵はリパッソと呼ばれ、ワインにストラクチャーと、アマローネに特有の複雑さを与えるが、それだけでなく、すぐに楽しむことができるようにワインが仕上がる。リパッソの後、定期的に澱引きを行いながら、7月中旬までステンレスタンクで落ち着かせられる。その後、ワインは2.25~20ヘクトリットルのスラヴォニアンオークで6ヶ月間熟成される。



 
ロッソ・デル・ヴェロネーゼ パリオ
Rosso del Veronese Pario
[赤:フルボディ]
ぶどう品種:コルヴィーナ50%、ロンディネッラ30%、モリナーラ、クロアティーナ
等級:I.G.T
ガーネットを帯びたルビーレッドカラー。よく熟した果実のアロマがあり、すばらしいストラクチャーと均整のとれた味わいを持つ。
醸造・熟成:アマローネのように作ったワインと、リパッソしたワインを50%ずつ混ぜたワイン。
優れた房を選別して収穫した後、専用の部屋でお盆にのせて90~100日間乾燥させる。乾燥させられたブドウは圧搾され、数日のマセレーションの後、およそ20日間続くアルコール発酵が始まる。発酵の後、定期的に澱引きを行いながら、6月中旬までステンレスタンクで落ち着かせられる。その後、2つのワインは混ぜられ、2.25~20ヘクトリットルのスラヴォニアンオークで3年間熟成される。




 
ロッソ・デル・ヴェロネーゼ ルベオ
Rosso del Veronese Rubeo
[赤:フルボディ]
ぶどう品種:カベルネ・フラン75%、コルヴィーナ15%、ロンディネッラ5%、モリナーラ5%
等級:I.G.T
ヴァルポリチェッラの伝統と国際性が混ざり合ったこの個性的なワインは、深い赤色で、スパイスのアロマを持つ。味わいにはすばらしいストラクチャーがあり、かつエレガント。
醸造・熟成:アマローネのように作ったワインと、同様の作り方をしたカベルネ・フランを混ぜたワイン。カベルネ・フランとそれ以外のブドウとは別々に醸造される。優れた房を選別して収穫した後、専用の部屋でお盆にのせて90~100日間乾燥させる。乾燥させられたブドウは圧搾され、数日のマセレーションの後、およそ30日間続くア ルコール発酵が始まる。発酵の後、定期的に澱引きを行いながら、6月中旬までステンレスタンクで落ち着か せられる。その後、2つのワインは混ぜられ、2.25~20ヘクトリットルのスラヴォニアンオークで3年間熟成される。