Domaine de la Romanee-Conti

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ

フランス:ブルゴーニュ

世界で最も有名なブドウ園

 ドメーヌはド・ヴィレーヌ家とルロワ家によって運営されています。1942年にはドメーヌを会社組織にし、正式名称を 「ソシエテ シヴィル デュ ドメーヌ ド ラ ロマネ・コンティ」としています。
 
 ロマネ・コンティ畑の歴史はローマ時代まで遡り、ローマ人が統治とブドウ栽培への感謝からこの村の極上の畑に「ロマネ」という名を送りました。ローマ時代から2000年に渡りこの畑ではブドウ栽培が行われています。10世紀初頭以来、サン ヴィヴァン修道院が所有し、18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいました。1760年コンティ公爵がこの畑を所有し、すべて自家用に切り替え、コンティ公宮殿で多くの芸術家たちに振舞われました。フランス革命により畑が没収されますが、ロマネ・コンティという名前だけは残りました。
 1869年、現当主のオベール・ド・ヴィレーヌの家系がロマネ・コンティの所有権を得て、その後畑を買い足していきました。1942年に会社組織とし、ド・ヴィレーヌ家の代表として1971年からオベール・ド・ヴィレーヌ、そしてルロワ/ロック家の代表として1992~2018年の間はアンリ・フレデリック ロックが、2019年からはペリーヌ・フェナルが共同経営者としてドメーヌの運営を行っています。

ロマネ・コンティでは1945年まで、接木をしないままフィロキセラの虫害に対処してきました。畑に植えられているブドウの樹は伝統に取り木のみで、つまりコンティ公爵時代に植えられていたブドウの直系の子孫です。1945年末にすべての株が引き抜かれましたが、すべてを抜く前にラ・ターシュの畑をロマネ・コンティの畑から取った接ぎ穂を使って更新し、そのラ・ターシュの畑からの接ぎ穂で、再びロマネ・コンティの畑を更新する方法を取りました。そのため、現在でも公爵時代の直系の子孫のみが植えられています。畑ではビオディナミ農法が行われ、一部の畑では馬を使って耕作しています。収量は低く、赤のグラン・クリュの優れた年で1ha当たり30hl、天候があまり良くなかった年で、10hl程度まで落とすことがあります。
 ブドウは軽くカットするだけで、破砕・除梗せずそのまま木桶に入れ、発酵させます。発酵温度は32~33℃に保ち、発酵および醸しはできるだけ緩やかに長めに行うようにしています。樽熟にはトロンセ産の樫の新樽を100%使用。熟成期間に1回だけ滓引きを行い、最後に卵白を使って清澄します。
 
Blanc

モンラッシェ

Montrachet
Domaine de la Romanee-Conti


シャサーニュ・モンラッシェ村モンラッシェ畑:グラン・クリュ
8ha中0.7ha所有

一口含んだだけで体じゅうが香り立つような素晴らしい芳香に富み、深みと優雅さをあわせ持ちます。大デュマが「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と評した畑。
Rouge

エシェゾー

Echezeaux
Domaine de la Romanee-Conti


フラジェ・エシェゾー村エシェゾー畑:グラン・クリュ
37.7ha中4.67ha所有

エシェゾーとはケルト語で「住宅のある場所」という意味で、ガロ・ロマン時代には農家があった場所、その農村は現在のクロ・ムジョに当たると思われます。エシェゾーのワインはゆったりとした寛容さがあり、また、「果物」と「肉」のような味わいを楽しめるワインです。

グラン・エシェゾー

Grands Echezeaux
Domaine de la Romanee-Conti


フラジェ・エシェゾー村グラン・エシェゾー畑:グラン・クリュ
9.1ha中3.52ha所有

昔、グラン・エシェゾーの名称はレ・ゼシェゾー・デュ・バ、いわゆる下の方のエシェゾーという風に呼ばれていました。本当に素晴らしいグラン・クリュであり、クロ・ムジョ村の一番良い部分のすぐ上に位置しています。
エシェゾーの土地に少し囲まれていますが、エシェゾーと比べると、土壌が深く、土の中の石が少なめの土地です。そのため、グラン・エシェゾーのワインもエシェゾーより深く、フローラルでエレガントなワインです。そのエレガントさは、ロマネ・サン・ヴィヴァンに引けをとりません。

リシュブール

Richebourg
Domaine de la Romanee-Conti


ヴォーヌ・ロマネ村リシュブール畑:グラン・クリュ
8ha中3.51ha所有

ロマネ・コンティのすぐ北に隣接。果実味に富んだ極めて魅惑的なワインで、熟成するにつれて信じがたいような華やぎと官能的なまでの艶やかさを身につけていきます。その香りは「百の花の香りを集めてきたような」と形容されます。

ロマネ・サン・ヴィヴァン

Romanee-St-Vivant
Domaine de la Romanee-Conti


ヴォーヌ・ロマネ村ロマネ・サン・ヴィヴァン畑:グラン・クリュ
9.4ha中5.28ha所有

ヴォーヌ・ロマネ村に位置している土地です。ビロードとシルクのようで、非常にデリケートな香りを放つコンパクトで深いワインであり、またタペストリーを想像させるワインでもあります。特徴的なことは、2つの顔を持っていることです。
ロマネ:エレガントで軟らかい サン・ヴィヴァン:修道院的で、厳格

ラ・ターシュ

La Tache
Domaine de la Romanee-Conti


ヴォーヌ・ロマネ村ラ・ターシュ畑:グラン・クリュ
6.06ha モノポール(単独所有)

ラ・ターシュの土地はラ・ターシュとレ・ゴディショ・ド・ラ・ターシュという2つの村に位置していて、丘陵の下の方から上の方まで縦に広がっている畑のため、様々で不均質なテロワールだと言えます。そのため、DRCの他の畑とは異なり、ラ・ターシュの畑の土壌は場所によって違いがあり、様々なテロワールを持った複雑で独創的なワインになります。色濃く、凝縮された印象のワインで、しばしば「ロマネ・コンティの腕白な弟」と表現されます。

ロマネ・コンティ

Romanee Conti
Domaine de la Romanee-Conti


ヴォーヌ・ロマネ村ロマネ・コンティ畑:グラン・クリュ
1.8ha モノポール(単独所有)

この醸造元を象徴する畑で、ドメーヌの持つ赤ワインの長所を凝縮した見事な味わいを生み続けています。壮麗、豪奢、神秘、奇跡、気品・・・と讃辞は限りありません。そのワインは信じられないほど長い間、口中に香りをとどめます。