Weingut Robert Weil

ロバート・ヴァイル

ドイツ:ラインガウ

ラインガウの銘醸 皇帝たちが愛したワイン

 ドイツきっての銘醸地ラインガウのキートリッヒ村に1868年創設。「皇帝ヴィルヘルムⅡ世がこよなく愛した白ワイン」として名声を博し、以来トップクラスの醸造所として光を放ち続けています。所有畑はグレーフェンベルグ、ヴァッサーロース他合計約60haで、リースリング種を主に栽培しています。1988年より日本企業サントリーが経営を開始。以後、14年連続でトロッケンベーレンアウスレーゼとアイスヴァインの収穫に成功しました。これはラインガウ史上初の快挙です。
 

 
 1988年10月、サントリーはこの名門ロバート ヴァイル醸造所の経営を引き継ぎました。その際に、サントリーがこの醸造所に注目したのは、2つの大きな理由からでした。ひとつは、もちろん皇帝にまつわる名声。そしてもうひとつの理由こそ、ヴァイル家4代目の当主ヴィルヘルム ヴァイルに他なりませんでした。幼い頃から醸造所で働き、伝統的な技を身につけると同時に、ガイゼンハイム大学では最先端の科学をも身につけたヴィルヘルム ヴァイルは1963年生まれ。サントリーでは当時弱冠25歳だったこの若き醸造家の非凡な才能と情熱、そして何よりも素晴らしいヴィジョンを全面的にバックアップする方針を固めました。こうして新生ヴァイルでは所有畑をまず18haから60haに拡張、買い足した部分は畝幅を広げて新植を順次行いました。しかも収量を大幅に制限し、例えばグレーフェンベルク畑では、ドイツの平均収量の半分以下である40hl/haにまで落として高い品質を確保することにしました。また醸造面ではジャケット式の温度コントロール装置付きステンレスタンクを採用、畑ごとの個性あふれるワインを別々に仕込むため、貴腐ワイン用の超小型タンクにはじまる各種のサイズを導入しました。
 

 
 さらに、一般の家族的なワイナリーでは、もし収穫に失敗すれば翌年の経営がおぼつかないとさえいわれる貴腐ワインのトロッケンベーレンアウスレーゼや高貴なアイスヴァインの収穫に、あえて毎年挑戦。一方の辛口ワインの世界では、キートリッヒ村ならではの生き生きとした酸味を十二分に引き出すワインづくりを行い始めました。そして11年、ヴィルヘルム ヴァイルによる革新の成果には目覚ましいものがありました。今やヴィルヘルム ヴァイルは世界のワイン・ジャーナリズムからドイツを代表するトップ醸造家としての名声を獲得、ロバート ヴァイル醸造所自体もドイツ最高の醸造所としての名声を確立しつつあります。特に貴腐ワインやアイスヴァインなどの高貴なワインにおける品質の高さに対しては、世界中のワイン専門家から「ヴァイルの高貴なワインはすべての等級で1ランク上と言っていいほどの品質だ。アウスレーゼはベーレンアウスレーゼと、ベーレンアウスレーゼはトロッケンベーレンアウスレーゼと見間違うほどの深みと糖度を誇っている」という讃辞が寄せられています。
 

神に選ばれた土地 - グレーフェンベルク -
 ロバート・ヴァイル醸造所にあるキートリッヒ村は、母なる大河ライン右岸から2kmほど来たに奥まった丘陵地にあり、河畔近くの銘醸村にくらべて寒冷とさえ言える微気候が最大の特徴です。高貴品種リースリングからのラインガウワインに、さらなる美しい酸味と果実の香り高さという美質をもたらしてくれる土地柄です。
 そのキートリッヒ村で最高の場所に位置する名葡萄畑がグレーフェンベルク畑です。ドイツ皇帝ヴィルヘルムII世が愛したのも、ヴァイルのつくったこの畑のアウスレーゼ。畑名は「伯爵の山」という意味。土壌はスレートと砂、少量の粘土が適度にまじりあい、南西向きの急斜面というロケーションとあいまって、繊細でエレガント、しかも深みある味わいを生み出します。「この畑の潜在力は、ドイツでも3本の指に入ります」-そう信じるヴィルヘルム ヴァイルの力で、いま、グレーフェンベルク畑でうまれたワインたちはかつてない高みに引き上げられようとしています。特にここで生まれる遅摘み葡萄からのワインたちは、その複雑で深みのあるニュアンスと、繊細を極めた美しい酸味との見事な調和によって、いまや世界のワインファンの垂涎の的となりつつあります。

2019 リースリング・ゼクト・エクストラ・ブリュット
¥4,480
2021 リースリング・トラディション
¥3,290
2021 リースリング・カビネット
¥3,860
2021 リースリング・トロッケン
¥3,290
2021 リースリング・カビネット・トロッケン
¥4,120
2020 キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・シュペートレーゼ
¥7,920
2021 キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・トロッケン・GG
¥9,830
2018 キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・アウスレーゼ
¥14,400


 
 
ロバート・ヴァイル・リースリング トラディション
Robert Weil Riesling Qba Tradition
[白:やや甘口]
ぶどう品種:リースリング
ヴァイル家が所有する畑のぶどうからつくられており、醸造所の個性が明確に打ち出されている。黄色いリンゴやレモンの香り、アップルキャンディーのような口当たりを持つ。トラディション(伝統的なやや甘口)のスタイル。
 
ロバート・ヴァイル・リースリング・カビネット
Robert Weil Riesling Kabinett
[白:甘口]
ぶどう品種:リースリング
控えめで、酸味とのバランスがとれた甘味。可憐さをも感じさせる、心躍るような味わいのワインです。
 
ロバート・ヴァイル・リースリング・トロッケン
Robert Weil Riesling Trocken Qba
[白:辛口]
ぶどう品種:リースリング
ロバート・ヴァイル醸造所の「醸造所名ワイン」の辛口(トロッケン)タイプです。力強くピュアな酸味で引き締った辛口の味わいは、ワインそのものが楽しめるのはもちろん、幅広い料理との相性も期待できます。ライムや青りんご、若い桃などを思わせる活き活きとした香り、そしてりんごの蜜の香りがあります。辛口ながらもラインガウらしい、なめらかでエレガントな口当たりです。キリッと冷やしたリースリング トロッケンは、アペリティフとして、また天ぷらなどの揚げ物と相性抜群です。
 
ロバート・ヴァイル・リースリング・カビネット・トロッケン
Robert Weil Riesling Kabinett Trocken
[白:やや辛口]
ぶどう品種:リースリング
ヴァイルならではの美しい酸味が特長。複雑味を持った辛口に仕上がっています。
 
キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・シュペートレーゼ
Kiedricher Gräfenberg Riesling Spatlese
[白:甘口]
ぶどう品種:リースリング
他の醸造所ではアウスレーゼ・クラスの高い糖度のブドウから作られたシュペートレーゼ。優美で洗練された甘いレースのようなシュペートレーゼ。素晴らしいミネラル感、果実のアロマのニュアンス、クリスピーな酸と自然のリッチな甘さの芸術的なバランス。素晴らしい畑でのみ実現可能な、長い熟成にも耐えうる素晴らしいワイン。
 
キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・トロッケン・GG
Kiedricher Gräfenberg Riesling Trocken GG
[白:甘口]
ぶどう品種:リースリング
小石がちで、レスとロームの混じった細かなスレートの土壌。60度の傾斜がある南西向きの畑。“ドイツ土壌からのグランクリュ”、繊細でドライなワインは、複雑でニュアンスのある構成を持ち、ミネラル感に溢れ、重量感があり、刺激的な果実のアロマと、深みがある。偉大な辛口のリースリングは、素晴らしく典型的なテロワールを表現し、数十年に渡り熟成し発展していくワイン。
 
キートリッヒャー・グレーフェンベルグ・リースリング・アウスレーぜ
Kiedricher Gräfenberg Riesling Auslese
[白:甘口]
ぶどう品種:リースリング
アウスレーゼ以上は貴腐菌が付いたブドウを使用。収穫時には3つの容器を用意し、1粒1粒摘み取り、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼの容器に分けていきます。豊かで繊細な酸味に恵まれていて、甘美さの上にみずみずしい味わいの世界が広がります。若い内から楽しめますが、長熟のポテンシャルも持ちます。