Domaine de Bellene (Domaine Potel)
ドメーヌ・ド・ベレーヌ(ドメーヌ・ポテル)
2009年3月に、ポテル氏は「メゾン・ニコラ・ポテル」を去り、親会社コタン・フレールがメゾンを引き続き運営しているため、自身の名前である「ニコラ・ポテル」が商標使用できなくなりました。2008年ヴィンテージよりドメーヌ名も「ドメーヌ・ド・ベレーヌ」と変更されています。
ブルゴーニュの草創期を築き上げた伝説的な醸造家である故ジェラール・ポテルの流れを汲む注目のドメーヌ。 「メゾン」と「ドメーヌ」に共通するのは葡萄、顧客に対する尊敬。「メゾン」の使命は手頃な価格でありながら高品質なワインの供給。一方、「ドメーヌ」は少量生産で畑から醸造までビオロジックの考えを徹底した妥協なき造りによる理想のワインの追求です。初ヴィンテージは2007年。
ドメーヌ設立まで
ニコラ・ポテルが父ジェラール・ポテルと共にメゾン・ニコラ・ポテルを設立したのが1997年。当初ニコラ本人はドメーヌの設立は考えていませんでした。 それはメゾン・ニコラ・ポテルが最高品質のブドウを買い付け、醸造から手掛けるという限りなくドメーヌに近いコンセプトを持っていたからです。
ただ以前から自社畑(メゾン・デュー)を所有しており、そのブドウはメゾンのワインとして購入ブドウと一緒に扱われていました。やがて除々に自社畑を買い足し、気候条件が難しく、生産者の力量が試される年となった2007年であるからこそ、新たな挑戦を決意しました。
ドメーヌの概要
大改築を行ったボーヌのカーヴでは可能な限り全て天然素材を用い、ソーラーパワーの利用、雨水の再利用、壁には麻繊維材の使用など、余計な加工を行わず、天然のままのものを出来るだけ活用するという、ニコラの哲学の集大成ともいえる一大事業です。
ワイン造りについて
ビオロジックによるエネルギーに満ちたブドウから最高のワインを造る事を目指し、醸造のコンセプトはメゾン同様、樹齢の重ねた葡萄から各テロワールを反映させた自然なワインの表現。補糖、補酸は一切行わず、SO2の使用は最低限に抑えています。
赤ワインの除梗比率はヴィンテージ、パーセルにより異なりますが基本的にブルゴーニュの伝統的手法である全房発酵を理想としています。赤白共に小型のステンレスタンクにて低めの温度でゆっくり約30日発酵を行い、シュール・リーのまま樽熟成。白ワインは各畑の個性を引き出す為にワインに過度な重さを与える恐れがあるバトナージュは行っていません。
2007年はヴィンテージのポテンシャルを考慮して10ヶ月間の樽熟成に留め清澄、 フィルタリングを行った後、翌年2008年9月上旬、月の満ち欠けに合わせ瓶詰め。 エコロジーに配慮したモノトーンのシンプルなラベルを使い蝋キャップにて封印。 全てのワインにナンバリングが施されています。