コンドリューの立役者
コンドリューの品質向上に努め、世界的に認知されるようになった立役者でありコンドリューを語る際に欠かせないドメーヌ。
ドメーヌの歴史は1940年に遡り、先代のフランシス・ヴェルネ氏がコンドリューの畑に魅せられ、趣味でワイン造りを始めたのがきっかけ。そして、1.5ヘクタールの畑から素晴らしいフィネスを持つ白ワインの銘酒、“コンドリュー・コトー・ド・ヴェルノン”を生み出しました。1953年に息子のジョルジュ氏が本格的にドメーヌを設立し、ヴェルネ家のワイン造りは大きく発展していきました。
当時、ローヌのワインはフランスの一地方のワインに過ぎず、ボルドーのように世界的に知られ、高い評価を受けるような存在ではありませんでした。 ジョルジュ氏は30年間コンドリュー生産者組合の会長を務め、ローヌワインの盟主、ギガルやアンドレ・ペレの良きライバルとなり、共にローヌの復興に心血を注ぎました。 ジョルジュ・ヴェルネのワインは高い評価を受け、コンドリューというアペラシオンも世界的に認知されるようになり 、今ではローヌを代表する白ワインであると同時に、フランスを代表する白ワインとなりました。この功績からジョルジュ氏は「コンドリューの父」と評されています。
現在はその意思を受け継いだ娘のクリスティーヌ女史が1997年からワイン造りに携わるようになり、赤ワイン造りにも力を入れ始めました。「私がワインに個性を与えるのではなく、テロワールの個性を伝えるのが私の仕事」 と語り、傑出したテロワールの特徴を見事に表現し、フィネスとエレガンス、ハーモニーを兼ね備えた赤ワインを生み出しています。 所有する畑は16ヘクタール(7ヘクタール:コンドリュー、3ヘクタール:コート・ロティ、1.5ヘクタール:サン・ジョセフ、5ヘクタール:コート・デュ・ローヌとヴァン・ド・ペイ)にまで広がりましたが、スタイルは常に変わらず、類まれなるテロワールを表現しながら、赤・白共に素晴らしいワインを造っています。
Blanc
Rouge