Chateau Margaux

シャトー・マルゴー

フランス:ボルドー メドック第一級(マルゴー村)
 

 

最も高貴なるワインの女王 壮麗なシャトーと偉大な歴史

 ボルドー・メドック地区のワインをフランスワインの女王と呼ぶとするならシャトー・マルゴーは女王たちの中で、最も芳醇で優美なワインだといえます。
 長い熟成を経て花開くシャトー・マルゴーの華麗さと、たおやかさ、そしてデリカシーはまさに比類のないもので、1855年の公式格付けでグランクリュ第一級に選定されたのも当然すぎるほどのことだったと言っていいでしょう。歴史に名を残す愛飲家も多く、マルクス主義で知られるエンゲルが「あなたにとって幸福とは?」と聞かれ「シャトー・マルゴー」と答えたエピソードも残っています。文豪ヘミングウェイもこのワインに魅了された一人で、生まれたばかりの孫娘に「このワインのように魅力的に育つように・・・」という願いを込めて“マーゴ”という名前を贈り、この子がのちに映画女優になったことも有名です。
 

 
 30年にわたりシャトー・マルゴーの最高醸造責任者を務めた故ポール・ポンタリエ氏は、シャトー・マルゴーを「ベルベットの手袋の中の鋼鉄の拳」と表現。そのように女性らしくも力強さを秘めたワインと形容される理由は、第1に優雅で香り高い、マルゴー特有のエレガンス。それに加えて、たっぷりとした果実味と豊富なタンニンを備えていることからです。

 ワイン愛好家を虜にするシャトー・マルゴーは、2006年からマルゴー特有のエレガンスを最大限に引き出す為、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高めており、造られるワインも新樽比率100%というこだわり。また収穫においても選果をさらに厳しくし、ファースト・ラベルに使われるブドウは全体の僅か35%前後です。最高のテロワールで育ち、極めて厳しい選果をクリアした珠玉のブドウだけをグラン・ヴァンに使用しています。ポンタリエ氏が「上質なブドウ果実が手に入れば、醸造はその最高の表現を引き出すことに全力を尽くすだけだ」と語るように、最高のテロワールで最上のものを造るために、栽培から醸造まで全てを徹底しています。
2020
シャトー・マルゴー
¥98,000
2019
シャトー・マルゴー
¥99,500  品切中
2017
シャトー・マルゴー
¥82,500  品切中
2016
シャトー・マルゴー
¥99,000 品切中
2015
シャトー・マルゴー
¥150,400  品切中
2014
シャトー・マルゴー
¥53,400  品切中
2013
シャトー・マルゴー
¥53,000  品切中
2012
シャトー・マルゴー
¥58,500  品切中
2011
シャトー・マルゴー
¥58,500 品切中
2010
シャトー・マルゴー
¥114,800 品切中
2009
シャトー・マルゴー
¥96,600 品切中
2005
シャトー・マルゴー
¥111,000 品切中
2004
シャトー・マルゴー
¥68,000  品切中
2003
シャトー・マルゴー
¥65,000 品切中
2002
シャトー・マルゴー
¥103,200  品切中
Pavillon Rouge du Chateau Margaux
2018
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥33,000
2016
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥27,500 品切中
2014
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥30,300
2010
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥19,700 品切中
2009
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥17,000 品切中
2008
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
¥18,500 品切中
Pavillon Blanc du Chateau Margaux
2017
パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー
¥44,000 品切中
2015
パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー
¥42,000 品切中
2012
パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー
¥42,000 品切中

 2011年3月7日 以降、すべてのシャトー・マルゴー、パヴィヨン・ルージュ・ドゥ・シャトー・マルゴー、パヴィヨン・ブラン・ドゥ・シャトー・マルゴーのボトルには、そのボトルが本物であることを示すバブルタグが付けられています。

1989年のミレジメ以降、さまざまな対策(レーザーコード、セキュリティ口金など)を取っていますが、この新しいシステムはそれらの対策に新たに加えられた手段です。
 

詳しくはこちら

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
  1960年代と1970年代凡作の続く悲惨な時期にピエールとベルナール・ジネステの不十分な財政管理(国際的な石油危機や1973年と1974年のワイン市場の暴落がその原因である)のもとで生産されたワインは、豊かさや凝縮感、個性に欠けるものがあまりにも多すぎた。その後、1977年にマルゴーはアンドレとラウラ・メンツェロプロス夫妻に売却され、ただちに葡萄畑やワインの醸造設備に惜しみなく大金が投入された。エミール・ペイノーがワイン醸造を監督するコンサルタントとして迎えられた。そうした経済的、精神的な肩入れがマルゴーのワインに反映されるのは数年先のことになるかもしれないと思われたが、マルゴーの底なしの偉大さを世界に見つけるには、1978年のヴィンテージ1つで十分だった。

 残念なことにアンドレ・メンツェロプロスは、苦闘していた第一級シャトーが驚くべきエレガンスと豊かさと複雑さを備えた、輝かしく一貫性のあるワインに変貌するのを見届ける前にこの世を去った。エレガントなラウラ夫人、そして近年は世事に通じたやり手の娘、コリンヌがここを取り仕切っている。この2人は少なからぬ才能の持ち主たちに取り巻かれているが、なかでもポール・ポンタイエの存在は光っている。1978年のマルゴーはすぐに評判を勝ち取り、その後もきら星のごときワインを次々に送りだした。絶句するほどすばらしい豊かさとバランスは、1980年代にボルドー全体でつくられたどのワインよりもマルゴーが良好だと言っても過言ではなかった。

 よみがえったマルゴーの特徴は、豪勢な豊かさ、熟したブラックカラント、スパイシーなヴァニリン・オーク、スミレなどの深みのある多面的なブーケを持つスタイルである。今ではその色や豊かさ、ボディ、タンニンのどれをとっても、1977年以前にジネステの支配下で造られていたワインに比べ見違えるほど充実している。

 マルゴーは辛口の白ワインも造っている。「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」は、ソーヴィニョン・ブランだけを植えた11.8haの葡萄畑から生産されている。オーク樽で発酵させ、その後10ヵ月間寝かせてから瓶詰めする。雑学好きにお教えすると、これは壮大なマルゴーのシャトーから数百メートル道を上がったところにある、シャトー・アベル=ローランと呼ばれる小さな建物で造られているのだ。このメドックの最高級白ワインはキレがよく、果実味が豊かで、ハーブとオークの香りがそこはかとなく漂う。
 
~一般的な評価~
 1960年代と1970年代は惨たる出来栄えであったが、その後1980年代にシャトー・マルゴーは文字通りよみがえり、それ以降は連続して100点満点に近いワインを生み出している。品質の面で言えば、このシャトーは過去20年間、その格付けにふさわしくあり、セカンドワインのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは消費者の注目を引くに値する。
 
平均年間生産量:200.000本
畑 面積:78ha(栽培面積)、平均樹齢:35年、密植度:10.000本、平均収量:45hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理された木製槽で3週間。熟成はオーク樽の新樽で18~24ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー20%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%
所有者:メンツェロプロス家