2012 パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー
Pavillon Blanc du Chateau Margaux
この年ソーヴィニヨン・ブランは早熟で(9月10日から14日の期間に収穫)、シーズン終盤の雨からうまく逃げ切ることができました。しかし、7月15日までは湿度が高く、初夏の天候は難しい面が多く、早熟とは言い難い赤ワイン品種に比べて、植物生育サイクルにはさらなる影響が及んでいます。その後は非常に乾燥した天候が続き、成熟には絶好の環境でしたが、2011年の凝縮レベルにまで持って行くほどではありませんでした。唯一、古株区画および上質な区画のみうまく切り抜けることができ、非常に高い品質を生み出しています。よって通常以上に厳しい基準での選別が大切でした。パヴィヨン・ブランに採用されたのは収穫のたった3分の1です。品質は2011年のレベルには達しないとはいえ素晴らしく、アロマティックで複雑で、みずみずしく、バランスに優れたワインです。ただ、歴代最低生産量の年。急ぐことなくお飲みください。(2018年10月)
ヴィンテージ | 2012 |
原産国 | フランス |
産地 | ボルドー |
地域 | ボルドー |
アペラシオン | ボルドー |
生産者 | シャトー・マルゴー |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ソーヴィニョン・ブラン100% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 13.5% |
ワインスペクテーター | 91〜94 |
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12haに植えられたソーヴィニョン・ブラン100%で醸されるワインは、フレッシュ感と適度なミネラル分を伴ったバランス感覚に富んだ味わいです。若さと力強さを感じさせる余韻豊かな辛口の味わいに仕上げ、多くのファンを魅了しています。
2ヘクタールのブドウ畑には、ソーヴィニヨン・ブランのみが植えられています。現在、この畑は、1955年の公式境界画定の際に春の霜のリスクが高かったことから、マルゴーのアペラシヨンを維持しなかった非常に古い区画の中にあります。パヴィヨン・ブラン・ドゥ・シャトー・マルゴーは、楢の木でつくられた大樽の中で7ヵ月~8ヵ月熟成されたのち、ボトルに入れられます。若いパヴィヨン・ブランの味は驚きを超えるものです。繊細さ、複雑さ、豊かさと味や香りが長続きするという特徴は、100%ソーヴィニヨンでつくられたワインにとってはずば抜けたものです。まだワインが若いにもかからわらず、すぐに飲みたいと思う欲望に駆られてしまいます。しかし
ながらパヴィヨン・ブランの熟成は非常に良好で、30年以上に渡り良く熟成し続けることもあります。アロマはより繊細にとろけるようになり、上品になっていきます。
Chateau Margaux