Chateau Malescot St.-Exupery
シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリ
完全復活したマルゴー村の三級シャトー
1697年に所有者となったサイモン・マレスコ氏と1827年に所有者となったサンテグジュペリ伯爵(『星の王子様』の作者のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリの曾祖父)名前が付けられています。
ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
マレスコ・サン=テグジュペリはマルゴーの町中にあり、ワイン街道(県道2号線)沿いのシャトー・パルメの数ブロック北に位置する。マレスコは、特にその長命な伝統的なつくりとしっかりしたスタイルのワインにより、昔から評判が高かった。
1955年以来の所有者であるズジェール家は、出荷した時よりしなやかで飲みやすくなるように、あえてスタイルを変えることはないと主張する。しかし、最近のヴィンテージ、とりわけ1980年代後半以降のワインは1960年代のものほどタニックでも、硬くもないように私は思われる。地の利に恵まれたブドウ畑(そのいくつかはシャトー・マルゴーに隣接している)からは、現在中量級のワインが生産される傾向にあり、そのエレガンスと風格を備えた味わいには心引かれるものがある。1990年以来、マレスコの栄養不良で生硬なスタイルに、豊かさと凝縮感が大幅に加わった。ここもまた、1960年代、1970年代、1980年代の非常な失望させられた期間の後に復活を遂げたシャトーの1つである。
~一般的な評価~
ここもまた、近年になってよくなってきたマルゴーのシャトーである。マレスコ・サン=テグジュペリは劇的に変わった。多くのヴィンテージでブルジョワ級レベルのワインしかつくれなかったのが、今では名実ともに三級にふさわしくなり、価格は現実的なレベルに抑えられている。ここのワインはマルゴーで最もお値打ち品の1つであり、最上のものは、フィネスと力強さとテロワール、骨の髄まで表現している。
平均年間生産量:シャトー・マレスコ・サン=テグジュペリ/12万本 ラ・ダーム・ド・マレスコ/6万本
畑 面積:23.5ha、平均樹齢:35年、密植度:1万本/ha、平均収量:52hl/ha
育て方:アルコール発酵は30~32℃に温度管理された槽で8~10日間。熟成は新樽80%で12~16ヶ月。清澄も濾過もしない。
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー35%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド5%
所有者:ロジェ・ズジェール