敬意と共に「南のバローロ」と称賛される、カンパーニャ州DOCGの帝王格、タウラージの生産者。ナポリから東に約50kmの内陸で、人を拒絶するかのような 急峻な山岳地帯、アヴェリーノ県に広がるタウラージDOCG。そもそもタウラージは軽佻浮薄なワインどころではないし、サルヴァトーレは「モダンな味覚」に など、さらさら譲歩するつもりのない人物。
かくして、彼のタウラージの生まれたときの姿は、赤紫系の青い色合いも濃くて、容赦のない強烈さをそなえてお り、ワインの爆弾ともいうべき趣はこれまでに味わったいかなる若いワインとも、ほとんど比べものにならない。第一次アロマは常に控えめだが、第二、第三の 香りを身につけるにつれ、複雑なブーケをまとい始める。ヴィンテッジから6~7年目に入る頃から、この記念碑的なワインはその深遠な相を呈しはじめ、四半世 紀からそれ以上のあいだ、さらに向上し続けるばかりである。 「イルピーニア アリアニコ」、「タウラージ」、「タウラージ・リゼルヴァ」は、すべてアリアニコ100%からなり、同じ畑から生まれるものです。(ヴィー ニャ チンクエ・クエルチェ)収穫の段階で、どのブドウがどのワインになるのかは決まっており、樹齢の高いブドウの実のみがタウラージになり、良年にはリ ゼルヴァも生産されます。
Rouge