Pyramid Valley Vineyards
ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズ
ニュージーランド:ノース・カンタベリー
1999年にノース・カンタベリーのワイカリ近くに敷地を購入し、2000年からピノ・ノワールとシャルドネを、ビオディナミ農法で、そして接ぎ木なしで植樹を始めたのは、 ブルゴーニュに傾倒していたマイク&クラウディア・ワーシング夫妻。4区画2.2ヘクタールの畑は栽培密度が10,000〜12,000株/ha。 羊の牧草地に囲まれた地で、紀元前2〜3万年前に地殻変動で隆起した石灰岩が頂に見え、丘の下方の粘土層が重なり合うその接点を開墾した。
2017年、アメリカ人のスティーブ・スミスMWとブライアン・シェスという仲の良い友人2人が、 「非の打ちどころのないワインと、共有できる感動的な体験を生み出す」という長年の夢を実現すべく、ピラミッド・ヴァレーの歴史を引き継いだ。創設者ワ―シング夫妻によって植樹された4区画は今もそのまま残り、 堆肥造りや、プレパラ造りも自社でおこなうなど、造りもマイクから受け継いだビオディナミ農法をしっかりと継承する。それぞれの区画には、その区画で最も勢いのよい草花の名をつけ、ラベルにもその絵が描かれている。
2018ヴィンテージから新しく登場するのが、「アペラシオン・シリーズ」。 以前はマイクの気に入った自然栽培をしているワイナリーの畑を借りて造ったブドウを醸造した「グロワーズ・コレクション」だったが、 2018ヴィンテージからは生産地にこだわり、ニュージーランドの代表的産地マールボロ、ノース・カンタベリー、セントラル・オタゴのワインを造る。 ノース・カンタベリーはワイパラの4つの畑のブレンドで造られ、セントラル・オタゴは、2018年新たに取得した畑で、 バノック・バーンとベンディゴの間に位置するサブリージョン ローバーンに位置するマナタ・エステートで造られる。どちらも産地の特徴がしっかりと表現されるスタイルだ。2018年に新たなスタートをきったピラミッド・ヴァレー。先代の造りを踏襲しながら、さらに新しい試みにも挑戦し、ワイナリーの可能性を広げている。
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