Friedrich Becker

フリードリッヒ・ベッカー

ドイツ:バーデン

ピノ・ノワールのトップ生産者

 

フリードリッヒ・ベッカー醸造所は、ファルツに位置するワイナリー。ドイツのピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)の名手として昇りつめたことで現在世界中で注目されています。
 
ベッカー家は300年に渡り代々ワイン造りを行ってきた名門。戦後の荒廃からドイツワイン界を立て直すために、ベッカー家は協同組合を設立し、自らリーダー的存在となりました。しかしその後組合は甘口ワイン用のブドウ栽培に力を入れ、質より量を重んじるようになり、現当主のフリードリッヒ・ベッカー氏は跡取りの立場にいながらも、反対を押し切り脱退。1973年に「世界一エレガントなワインを造る」ことを目標に掲げ独立しました。
 

 
フリードリッヒ・ベッカー醸造所のあるファルツ地方は、ドイツで2番目に大きいブドウ栽培地。地方を縦断する「ドイツワイン街道」はローマ時代から存在し、今なお高名なワイン産地である村が鈴なりに並んでいます。そんなファルツ地方の中で、彼らが畑を所有するズードリッヒヴァインシュトラーセは、黄土、石灰、粘土の混ざった土壌が特徴。ハート山系の森によって荒い風が遮られ、ドイツでも比較的温暖な気候に恵まれている産地です。熟成に使用する樽には、所有している森から切り下ろされた木を使用し、大樽80%、小樽20%にて熟成されます。そうして生み出されるベッカーのワインは、甘みを感じるほどのリッチな果実感と、冷涼なドイツならではの酸味とミネラル感を備え、造り手がモットーにも掲げるエレガントなスタイルが特徴です。
 
不断の努力とセンスによりドイツのピノ・ノワール生産者のトップに上り詰め、ドイツワインガイド、ゴーミヨ誌にて2004年から8年連続最優秀赤ワイン賞を受賞。日本では、2008年北海道洞爺湖サミットで、トップキュヴェである「2005ピノ・ノワール」が提供されるなど、高い評価を受けています。

Rose
2024 プティ・ロゼ さくら
¥3,490
Rouge
2021 ピノ・ノワール QT
¥4,100

 
畑には除草剤はもちろん、化学肥料なども一切使用していません。 またブドウの樹には、水分ストレスを適度にかけ、ぶどうの粒が健全で小さく保てるよう心がけて栽培をしています。そして醸造に関しても、SO2は瓶詰めの際に必要最低限のみ使用しています。
最近のピノ・ノワールに関しては、タンニンの抽出を抑えながら、香りや色の成分をぶどうの皮より抽出するために、低温浸漬を用いることが多用されています。しかしベッカーさんの醸造所では、低温浸漬を行っていません。極力ぶどうの負荷をかけずに純粋な形でぶどうのエキスを抽出することを心がけています。醗酵が終わったワインを熟成させる樽ですが、ベッカーさんは、フランスのブルゴーニュの樽と、地産地消の観点から、地元ファルツのオーク材の樽の両方を使用しています。ブルゴーニュ産の小樽で上質なものは入手が難しいこともあり、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティなど、ブルゴーニュのトップ生産者より、1年落ちの中古の樽を購入することもあります。