1992年、ボルドー出身のティエリー・ジェルマン氏は、マリー女史と共に1991年にロワールに移り、シャルリー・フコー氏(クロ・ルジャール)を師として仰ぎ、1850年に設立された「ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ」を取得しました。ティエリー氏は、ロワールのソミュール・シャンピニーでいち早くビオディナミ農法を取り入れるなど、ロワールを代表するビオディナミの造り手でもあり、フランス国内でもワイン評価誌ベタンヌ、旧クラスマン両ガイドで最高評価を得ている数少ない生産者のひとりです。自然との共存を大切にして美しく見事なバランスのワインを造りだしています。
28haの所有畑は、ソミュール特有の「テュフォー(Tuffeau)」と呼ばれる石灰質の土壌で、2000年から有機栽培、2003年からビオディナミ農法を実施し、馬二頭で耕作しています。また、偉大なテロワールの区画は、ドメーヌ・ルロワやビゾのように、枝の先端は切らずに曲げることで、自然本来の木のエネルギーや流れを奪わないようにしています。そして、カベルネ・フランは透明感、フィネス、親しみやすさをワインで表現、やぼったさ、派手なベジタル香、強すぎるタンニンは避けるようにしています。また、シュナン・ブランで造り出す白ワインはシャープで切れ味がよく、きれいな酸味、ミネラル感を大事にしてワイン造りを行っています。
Blanc
Orange
Rouge