2021 鳥居平ルージュ キュヴェ・ハナ
鳥居平今村


Toriivilla Rouge Cuvee Hana
Toriivilla Imamura

「勝沼ワインの始まりの地」として知られる大蛇伝説も残る菱山地区の歴史的銘畑「菱山鳥居平」。<南西の塔下割>と呼ばれる特別な区画から造る。菱山の中でも中腹に位置し、また笹子の谷に近くなることから笹子下ろしの影響を受け寒暖差が大きくなる。気温もやや高くなり、斜面中腹で表土も厚く、南~南西向きのため、葡萄がよく熟す。

ヴィンテージ 2021
原産国 日本
産地 山梨県
地域 勝沼町
アペラシオン 鳥居平
生産者 鳥居平今村
容量 750ml
ぶどう品種 ブラック・クイーン100%
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 12.0%

ブラック・クイーン

 

世界の誇るファインワイン「鳥居平今村」

創業130年以上の歴史を誇る、シャトー勝沼(旧今村葡萄酒醸造場)。2007年、そのシャトー勝沼から「日本が誇るファインワイン」として誕生した鳥居平今村。鳥居平は、日当たりの良い南西向きの急斜面で、水捌けも良く、日本では珍しいミネラル土壌、富士山からの冷たい風(笹子下ろし)による昼夜の寒暖差と、最上のワインを生むのに必要な葡萄の栽培条件を完璧に備える。勝沼地区最高峰のテロワール「鳥居平」とは、まさに「日本のグラン・クリュ」と称しても過言ではない。
 


その「鳥居平」の最大所有者がこの鳥居平今村である。この畑の秀逸性を物語る歴史的裏付けとして、鳥居平の葡萄は「特上品」として、徳川幕府に献上されていた史実がある。収穫後、江戸城までの120kmの距離を運ぶ際、摘みたての爽やかな酸味が失せてしまう葡萄が多い中、鳥居平の畑で収穫された葡萄だけが、鮮度の高い上質な酸味を保っていたことから、将軍への献上品に選ばれた。そのため、鳥居平の葡萄は国産ワインとしては驚くほどの保存性、熟成力の高いポテンシャルがあり、今村家は100年物のワインも眠る稀有なオールド・コレクションの所有者でもある。

現在の当主である今村英勇氏が3代目で、「サステイナブル(持続可能な形で)、共に生きてゆく」という想いがある。そのため今村家は、長年に亘り、勝沼地区の各農協における最大の葡萄購入者であり、且つ、最も高い金額で買い取ることで知られる。「鳥居平今村」を立ち上げた際も、ドメーヌ(葡萄栽培から醸造、瓶詰めまで全てを行う造り手)の哲学は尊重しながらも、これまで共に生きてきた葡萄栽培家と、これからも共に繁栄し歩んでゆきたいと願っている。

葡萄栽培も農薬は必要最小限に留め(減農薬農法)、除草剤は撒かずに有機肥料を使用しているため、もぐらやミミズがいるほど土が生きている。栽培家だけでなく、鳥居平という偉大なテロワールとも共に生きてゆく哲学が今村家には宿っている。
 

 
 
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Toriivilla Imamura