2022 マバレル ピノ・ノワール
クリスタルム


Mabalel Pinot Noir
Crystallum

キュヴェ名の「マバレル」は、古くから南アフリカに伝わる伝説の少女を題材にした有名な詩に由来します。他のピノ・ノワールのキュヴェの中で最も女性的でエレガントなタイプです。
畑名は、アフリカーンス語で「ワニの隠れ家」を意味する「Kaaimansgat」。ケープ地域の山地にあり、冬になると山頂に雪を抱くほど冷涼な山の標高700m地点で小川のすぐそばにあり、自社畑の中で最も冷涼な区画で、茎まで充分に成熟するのは難しいため収穫は最も遅くなります。
全房使用率は0%。発酵は、ステンレスタンクにて29日間、野生酵母による自然発酵を促します。マセラシオンは14日間 。ブルゴーニュ産の新樽20%にて11カ月間熟成。無清澄・無濾過
 
標高の高い場所にある畑とは思えないほど、しっかりとした果実の表情を見せるヴィンテージとなりまし た。オレンジ・ピール、トマトの葉、大豆、ホワイト・マッシュルームの香りが特徴的で、カシスや加工肉のよ うなリッチさが加わる中、しなやかなタンニンは全房の要素がないことを表現しています。

ヴィンテージ 2022
原産国 南アフリカ
産地 ウォーカーベイ
地域 ヘルマナス
生産者 クリスタルム
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 13.54%
輸入元 ラフィネ

 
ウォーカーベイのヘルマナス地方、ヤマル・アルデ・リッジに2007年に設立された家族経営の小さなワイナリーです。ピーター・アランは同地区のブシャール・フィンレイソンを運営するフィンレイソン家の第3世代で、2代目よりこの地域にピノ・ノワール、シャルドネを植えたパイオニア生産者です。伝統を踏まえつつも新境地を見出すべく独立し、2008年よりリリース。年産3万本強で、南アフリカのトップレストランやワインショップでも限定入荷しかしない入手困難なカリスマワインです。

「素晴らしいワインはセラー内ではなく畑で造られる」という信条を共感できるブドウ生産者と、自らも栽培から取り組み、ブドウを購入する、という形で流通、雇用をも維持しています。偉大な土壌と手のこんだ農法こそが、凝縮感がありバランスのとれたワインを造り出す上での絶対不可欠な基本、ワイン造りはブドウの樹から生じるものを仕込むのであり、あらかじめ設定した結果をめざして手を加え加工する造りはしない、という哲学のもとワイン造りをしています。