2022 キュヴェ・シネマ ピノ・ノワール
クリスタルム
Cuvee Cinema Pinot Noir
Crystallum
ナポレオンの生涯を描いた映画の撮影にこのブドウ畑の風景が使われたため「Cinema/シネマ」と名付けられました。
ヘメル・アン・アード地区の中でも最も海沿いの涼しい風が入る区画に植えられたシングルヴィンヤードのピノ・ノワール100%。粘土質と頁岩の混ざった土壌のおかげで葡萄の木の生長および果房のつき加減は調整され、収穫量は自然と低くなります。60%は全房でステンレス製の解放槽にて31日間、野生酵母による自然発酵。その後ブルゴーニュ樽(新樽比率25%)に移され11か月を経て清澄無し、フィルター無しで瓶詰されます。
アロマには野イチゴやサワー・チェリーなどの果実に加え、インド系スパイスが香り、リコリスや白トリュフのニュアンスが土壌をパレットに感じさせてくれます。タンニンは新鮮で、テクスチャーはザクロの皮のよう。しっかりとした酸は素晴らしい熟成を予感させてくれます。
ヴィンテージ | 2022 |
原産国 | 南アフリカ |
産地 | ウォーカーベイ |
地域 | ヘルマナス |
生産者 | クリスタルム |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
味わい | ミディアムボディ |
アルコール度数 | 13.87% |
輸入元 | ラフィネ |
ウォーカーベイのヘルマナス地方、ヤマル・アルデ・リッジに2007年に設立された家族経営の小さなワイナリーです。ピーター・アランは同地区のブシャール・フィンレイソンを運営するフィンレイソン家の第3世代で、2代目よりこの地域にピノ・ノワール、シャルドネを植えたパイオニア生産者です。伝統を踏まえつつも新境地を見出すべく独立し、2008年よりリリース。年産3万本強で、南アフリカのトップレストランやワインショップでも限定入荷しかしない入手困難なカリスマワインです。
「素晴らしいワインはセラー内ではなく畑で造られる」という信条を共感できるブドウ生産者と、自らも栽培から取り組み、ブドウを購入する、という形で流通、雇用をも維持しています。偉大な土壌と手のこんだ農法こそが、凝縮感がありバランスのとれたワインを造り出す上での絶対不可欠な基本、ワイン造りはブドウの樹から生じるものを仕込むのであり、あらかじめ設定した結果をめざして手を加え加工する造りはしない、という哲学のもとワイン造りをしています。