2018 サンジョベーゼ・ディ・サンタ・ルチア
カステッロ・ディ・ランポッラ


Sangiovese di Santa Lucia
Castello dei Rampolla

SO2無添加で造るワインのため、良年のみ造られる希少なワイン。熟成の段階で何度もテイスティングを行い、生産が難しいと判断した年は生産をせず、通常のキャンティ・クラシコにブレンドして瓶詰めしています。サンジョヴェーゼの本来の持つプラムやブルーベリーのような果実味と、ハーブなどスパイシーなニュアンス。伸びやかな酸が広がります。
 

発酵はアンフォラと、コンクリートの発酵層を使用し、約25度でマセラシオン発酵(37日間)。その後そのまま13ヶ 月熟成させ、その間通常2回オリ引きを行います。 瓶詰め後更に、約6ヶ月置いてからリリース。

 
ヴィンテージ 2018
原産国 イタリア
産地 トスカーナ
地域 キャンティ
アペラシオン トスカーナIGT
生産者 ランポッラ
容量 750ml
ぶどう品種 サンジョベーゼ100%
味わい ミディアムボディ ふくよか
アルコール度数 14.5%
輸入元 ファインズ
 

農法:ビオディナミ

ビオディナミの生産者及びスーパータスカンの先駆者

ランポッラのワインが生産されているサンタ・ルチア・ファウッレ畑は、"Conca d'Oro(黄金の谷)"といわれるパンザーノ渓谷南部に位置し、1739年以降デイ ナポリ ランポッラ家が所有しています。1964年から先代のアルチェオ デイ・ナポリ・ランポッラ氏がブドウ栽培を初め、凝縮したブドウを収穫するために高密植、収量制限を行いました。また、1980年にはスーパータスカンの先駆けであるサンマルコをリリースし、世界的な注目を集めます。アルチェオ氏が他界した後、息子のルチアーノと娘のマウリツィアがワイナリーを受け継ぎ、1996年には父の名前を付けたダルチェオをリリース、国際的にも高い評価を集めるワインとなりました。
 
他の生産者の畑とは隣接しない、林の中に畑があります。標高は290~380m、南西から南東向きの斜面で、日当たりの良い場所です。1994年からビオディナミ農法を実践し、畑にはルッコラを始め約30種類の草花が育ち、土はフカフカです。枝を結ぶ紐を植物を乾燥させたもので代用するなど、作業に使うものも出来るだけ自然に近いものにしています。以前、発酵はステンレスタンクで行っていましたが、現在はコンクリートタンクに移行しています。区画、品種毎に発酵・醸造させ、フランス系品種は225リットルのバリックで、サンジョヴェーゼは3000リットルの大樽で熟成させます。ワインに樽の香りをできるだけつけないために、新樽は使いません。
現在はアンフォラ(テラコッタで作られた大壷)でのワイン造りにも挑戦するなど、こだわりのあるワイン造りを行っています。