2017 キニョン・デ・バルミラ
アルバロ・パラシオス


Quinon de Valmira
Alvaro Palacios

10年以上かけて元々植えられていたテンプラニーリョを台木にガルナッチャを接木。2015年ヴィンテージより世界で発売開始。
 
アルバロ パラシオスは実家であるリオハのパラシオス レモンドでもワイン造りを行っていますが、キニョン デ バルミラはアルバロが惚れ込んだ畑で、名義もアルバロパラシオスでリリースしています。
標高610m、南東向き3haの畑。収量約8hl/ha。10年以上かけて元々植えられていたテンプラニーリョを台木にガルナッチャを接木する植替えを実施。木樽でアルコール発酵、フレンチオーク100%のフードルで熟成。
北風が吹く冷涼な山に畑があるため非常にゆっくりと成熟が進み、わずかなブドウのみが香り豊かな柔らかいワインとなります。花やオレンジピール、ダークチョコレートの香り。優美で活力があり、洗練された味わい。
 
ヴィンテージ情報
17年もイエルガ山の麓は厳しい冬で春の訪れが遅い年でした。霜が続き、例外的に雨が多く、イベリコ山系では長らく雪が残っていました。春の訪れとともに気温は上がり、前年よりも芽吹きは25日早くなりました。幸いなことに、我々はヨーロッパ全域の主要なブドウ産地を襲った4月27日、28日のひどい霜害は逃れ、我々がいるリオハの東部全域は、開花が早く、問題なく結実しました。(モンテサは5月20日、バルミラはその3日後)夏の前半は、連続した雨により土壌が適切な水分を蓄え、ブドウ樹は完璧に成長しました。8月まで水分量は完璧でした。しかし、同月、嵐が訪れ39Lの土砂降りの雨が降りました。最初のストレス兆候は顕著でした。8月の後半から9月にかけ、気温が上がり植物は生き延びるためにブドウ房から水分を取らなければなりませんでした。これにより収穫量は15%減となりました。全般的に早く進んだ年で収穫は過去20年で最も早くなり、例年より約20日早い9月8日に収穫を始めました。日中は暑く、夜は非常に気温が下がることが続き、果皮が厚く、粒の果肉は厚くなり、ガルナッチャの豊かさを備えました。バルミラ収穫9月29日。

ヴィンテージ 2017
原産国 スペイン
産地 ラ・リオハ
地域 リオハ
アペラシオン リオハ
生産者 アルバロ・パラシオス
容量 750ml
ぶどう品種 ガルナッチャ95%、その他5%
味わい フルボディ
アルコール度数 14.0%
ワインアドヴォケイト  96
ジェームスサックリング  95
輸入元 ファインズ
農法:ビオロジック
 
 
 1990年代にプリオラートの4人衆として注目を集めたアルバロ・パラシオス。アルバロが1997年に創設。トップキュヴェの「レルミタ」は、樹齢100年を超えるぶどうから造られ、スペインで最も希少なワインの1つ。世界的にも高い評価を受けています。
 アルバロの実家、リオハのワイナリーで働く旧友が所有するプリオラートのワインを飲んだとき、テロワールのポテンシャルの高さに驚愕。1989年にこの土地に入植、本格的にぶどう栽培を開始。当初は4人組でワイナリーを共同経営し、同じ醸造設備を使用。その後1997年に現在の場所に自らのワイナリーを創設。
 アルバロ・パラシオス氏はシャトー・ペトリュスやスタッグス・リープで修業した後、仲間と共に1989年にプリオラートにワイナリーを造りました。彼らは荒廃していたプリオラートを高級ワイン産地として蘇らせ、プリオラートの「4人組」として世界に名を広めました。現在ではそれぞれにワイナリーを所有しており、アルバロ氏はグラタヨップスに1997年「アルバロ・パラシオス」を創業。伝統品種と伝統的な方法に立ち返ったワイン造りを行っています。