2021 シャルツホーフ・リースリング
エゴン・ミュラー


Scharzhof Riesling Qba
Egon Muller

フレッシュさと軽やかな風味が楽しめるワインで、Q.b.A.といえども、存分にエゴン・ミュラー家の個性が発揮されています。
 
外観は輝きのある緑がかったイエロー。リンゴや白桃、ライムなどの爽やかな果実のアロマが漂い、白い花やスパイス、貝殻などのニュアンスが重なります。熟した果実味とフレッシュな酸が魅力的な厚みのあるスタイル。上質なミネラル感がキレのある味わいを演出します。
 

ヴィンテージ情報

2021年のドイツは多雨の影響で収穫は遅めでしたが、秋の暖かな日中と冷涼な夜を通じて、豊かなアロマを備えたブドウに育った良質な年。非常に温暖だった過去数年間と比べ、かなり引き締まった味わいで、新鮮な、生き生きとした酸味を有します。
エゴン・ミュラーにおいても、夏の豪雨の影響を受け、ブドウの成熟状況は例年とは異なりましたが、秋の日照に恵まれた温暖な気候によりブドウは健全に成長。収穫は2020年ヴィンテージより3週間遅く開始し、貴腐ブドウがあまり多くなかったため、最も熟練した収穫者による選抜チームが貴腐菌の付いたブドウを収穫しました。造られたワインは、糖度、酸度共に高く心地の良い、格別にアロマティックなスタイルに仕上がったヴィンテージです。

 
ヴィンテージ 2021
原産国 ドイツ
産地 モーゼル
地域 モーゼル
アペラシオン モーゼル
生産者 エゴン・ミュラー
容量 750ml
ぶどう品種 リースリング
味わい 辛口
アルコール度数 8.5%
輸入元 アンリ・ジロー・ジャパン

 
“LIFE BEYOND LIEBFRAUMILCH”by Stuart Pigottより
 エゴン・ミュラー家の、古典的で堅く、洗練されたスタイルを持つシャルツホフベルガーは、驚くべきほどの完璧さを持っています。この醸造所が、たいへん上質の上級ワインをつくる、それも例年のようにつくるその秘訣は、8.5ヘクタールの葡萄園にて、房ごと、粒ごとの、厳選に厳選を重ねるという収穫技術によるものです。葡萄液や樽に移されてからも、その方針は変わらず、例えば、1984年には、80%のワインがエゴン・ミュラー家の名も付けずバルクワインとして売られ、他にQbAの等級は、“ル・ガレ”(エゴン・ミュラーが共同経営している醸造所)の名前で売り出されたほどです。カビネット級以上だけが、シャルツホフベルガーのラベルを付けることができるのです。そのセラーは、最高級の醸造所に似合わず、たいへん旧式で、ケラーマスターのフランクの極めて保守的な徹底した方針がうかがえます。実際この醸造所ではまだ、旧式の水圧を利用した圧搾機を、高級ワイン造りに使用しています。