2020 プイィ・フュイッセ ラ・マレショード
ドメーヌ・ソメーズ・ミシュラン
Pouilly-Fuisse La Marechaude
Domaine Saumaize Michelin
「マレショード」とは「熱い潮」の意味で、周りに比べ気温が高く、非常に傾斜の厳しい畑です。2014年が初ヴィンテージです。
柑橘類や洋梨、リンゴなどの果実味に火打石のニュアンス。リッチな厚みと適度な酸が非常にバランスの良いワインです。
ヴィンテージ | 2020 |
原産国 | フランス |
産地 | ブルゴーニュ |
地域 | マコネー |
アペラシオン | プイィ・フュイッセ |
生産者 | ドメーヌ・ソメーズ・ミシュラン |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 13.5% |
アランメドウズ | 90〜93 |
輸入元 | ファインズ |
1978年に現当主ロジェ・ソメーズ氏が設立したドメーヌ。1982年にクリスティーヌ・ミシュランと結婚し、ドメーヌ ソメーズ=ミシュランとなりました。
マコネー地区ヴェルジソン村の名所“ロッシュ・ド・ヴェルジソン”の丘の中腹に位置し、ご夫婦と従業員1名の計3名で経営しているドメーヌです。ワイン造りの信念は、「ぶどうの持っているポテンシャルをいかに上げるかが最も大切で、そのポテンシャル以上のものはワインに表現できない。だから、畑での作業をとても重視している、それも自分達の手でやることがとても大切だと思っている」(ロジェ・ソメーズ氏)。
愚直なまでにぶどう造りにこだわった、職人的ともいえるドメーヌです。歴史は浅いですが、その分創始者のロジェ・ソメーズ氏の信念が結実した力強いワインを造り出す、疑いなくマコン最高の生産者の一人です。
土地を耕し、土地の持っている力を最大限引き出します。常に畑に出て最高のぶどうを造りだし、最高の状態で収穫し、そのぶどうの魅力を最大限引き出すことを心がけています。樽熟期間中は、週1回のバトナージュを実施し、ぶどうのポテンシャルを最大限引き出し、フィルタレーションも極めて軽くしているため、パワフルなワインを生み出しています。酸化防止剤(SO2)もごく少量にとどめ、2000年頃から、段階的に有機栽培を始めているのも、このドメーヌでならではの、畑とぶどうに対する愛情の表れかもしれません。
ビオディナミ農法を取り入れるようになり、2005年ヴィンテージが最初の収穫です。2006ヴィンテージから全面ビオディナミとなります。ビオディナミについてソメーズ氏のコメントは「何かが大きく変わったということではなく、ただ畑での仕事を尊重するだけ。カモミールの煎じ薬を蒔いたり、シリス(石英のようなキラキラ光る粒)を溶かして牛の角に入れてフイヤージュの頃に散布したりします(土に活力を与えるため)。光の力を鑑み、早朝(日の出前)に行われなければいけません。ただ、これらのトリートメントは義務ではありません。今あることに対抗するのが化学肥料で、ビオディナミというのは“耐性”を強くするということ。つまり、土の中の力を強くするということが大切である。ただ、入念な準備をしておかなければいけない。とにかく自然を尊重すること」です。