2020 ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ブラン スー・ゼギゾン
ドメーヌ・ジャン・ノエル・ガニャール
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune Blanc Sous Eguison
Domaine Jean-Noel Gagnard
オート・コート・ド・ボーヌでは80%ピノ・ノワールが植えられているが場所によって素晴らしいシャルドネも育つ。「スー・ゼギゾン」とは畑の上にある崖の名前。このワインは0.41haの畑から出来ており、生産量は4,000本のみ。気軽にジャン・ノエル・ガニャールの力強さと心地よい厚みが楽しめる一本。
ヴィンテージ | 2020 |
原産国 | フランス |
産地 | ブルゴーニュ |
地域 | ブルゴーニュ |
アペラシオン | オート・コート・ボーヌ |
生産者 | ドメーヌ・ジャン・ノエル・ガニャール |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
輸入元 | ファインズ |
ガニャール一族はシャサーニュで1632年にはその存在が知られていた家系で、現在もガニャール姓を名乗るいくつかのドメーヌがワイン造りをおこなっています。ジャン・ノエル・ガニャールは一族でもトップの名声を誇るドメーヌで、シャサーニュを代表するドメーヌの1つに数えられる名手。現在は、娘のカロリーヌ女史が栽培、醸造、販売を行っています。特に白ワインの名声は高く、力強さと繊細さをあわせもつその味わいは、「シャサーニュの手本」とさえ言われています。
■カロリーヌのドメーヌへの参加
カロリーヌはパリでの勉学の後、1989年にブルゴーニュに戻り、1年間ボーヌの栽培・醸造学校で学んだ。そしてドメーヌでの仕事に参加するようになった。翌年1990年にはドメーヌの赤ワインの熟成に新樽を使うことを導入した。しかし、彼女のドメーヌでの改革として特筆すべき点は土壌にあわせてそれぞれの性格をもつキュヴェを独立させたこと、また区画に適した植え換えを行ったことである。
■土壌にあわせキュヴェに個性をもたせる
1991年にプルミエクリュの“レ シュヌボット”を幾つかの区画に分けて瓶詰めすることを始めた。翌年1992年にはプルミエクリュ“クロ ド ラ マルトロワ”白の最初の収穫が行われた。1993年には“レ シャン ガン”がキュヴェとして独立させられた。1996年にはシャサーニュ・モンラッシェ赤に自分の名前である“レスティメ”を冠した。1997年にはいわゆるプルミエクリュという総称のキュヴェをやめ、それぞれの区画にわけて瓶詰めするようにした。そして、2002年にはモルジョの畑の石灰質上部0.3haと粘土質下部0.6haとを分けて、上部を“モルジョ”、下部を“ブドリオット”として瓶詰めすることにした。ミネラル分を多く含む上部に“ブドリオット”らしさを見出したからである。
■土壌に適した植え替え
一方で彼女は区画に適した植え替えをすることに取り組んでいる。一般的にシャサーニュ・モンラッシェというと商業的には白のイメージが強くピノ・ノワールに適した土壌が多いにもかかわらずあえて白を生産するドメーヌが多いことも事実である。そのような状況の中で、彼女は迷うことなくテロワールにあった植え替えを行い、シャサーニュ・モンラッシェにおいて非常にレベルの高い赤ワインを造りあげてきた。父が白ワインにおける礎を築いたとするならば、それらをより良いキュヴェに選り分け、さらに赤ワインの評価を確立させたのは娘のカロリーヌであるといって間違いないだろう。