2017 モレ・サン・ドニ PC  キュヴェ・デュ・パブ・ジャンポール2世
ドメーヌ・クリストフ・ブリチェック


Mores-Saint-Denis 1er Cru Cuvee du Pape Jean-Paul Ⅱ
Domaine Christophe Bryczek

ローマ法王ヨハネ・パウロⅡ世の生まれ年である1920年に植樹され、そのワインを献上したことからこの名を冠する許可をいただいたワインです。0.6ha
樹齢90年というヴィエイユ・ヴィーニュ故、共通の凝縮した果実味に加え複雑性や余韻は郡を抜く。ルビー、ガーネットの素晴らしい、輝きのある色調。花びらの香りを伴うとても濃厚なアロマ。タンニンはビロードのクッションの上に鎮座しているようで、甘美な美酒としか言いようがない。

 
ヴィンテージ 2017
原産国 フランス
産地 ブルゴーニュ
地域 コート・ド・ニュイ
アペラシオン モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ
生産者 ドメーヌ・クリストフ・ブリチェック
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 13.5%
輸入元 アンフィニー

ローマ法王「ヨハネ・パウロ2世」の名を冠したワイン

 ポーランド生まれのジョルジュ・ブリチェックが1953年に創設。1938年、単身でフランスに渡り、ワイン生産者としての修行を開始。ジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌなどで働きながら、少しずつブドウ畑を購入し、現在の所有畑は3ha。ジョルジュ氏は1983年に引退し、長男のエドゥアールに引き継がれる。2003年には、2代目のエドゥアールから3代目にあたる クリストフに継がれています。
 


 
 ブリチェック家は、バチカンの洗礼を受けており、彼のワインカーヴの中は教会のように見事な装飾が施されています。その強烈な信仰心から、所有するモレ・サン・ドニの最高のキュヴェは「キュヴェ・デュ・パプ・ジャン・ポール2世」と名付けられ、1978年にバチカンの許可も受けています。
 
 ブドウ栽培においては、有機肥料を使用し除草剤は使用しない。厳密な剪定と芽掻き作業によって確実な収量制限が行われ、ブドウ樹一株あたり、収量は6~8房。収穫は手作業で行い、果実を傷めないよう小箱を使用する。醸造は、コンクリート・タンクにて天然酵母(収穫の4日前に摘んできたブドウを小樽の中でつぶして諸味を造り、醸造の際に使用)のみを用いて進められる。醸造期間は34℃以下で10~12日。特に低温浸漬はおこなわない。果皮成分の過度の抽出は好まず、32~33℃で短期間行うのが良いとの事。アルコール発酵中はピジャージュとルモンタージュを併用。樽熟期間は18ヶ月。はじめの6ヶ月は新樽(女性的で優しいアリエ産と風味の穏やかなニエーヴル産を50%ずつ使用)を用い、7ヶ月目に3年目の樽に移し樽熟成を継続する。樽熟期間中、2回の澱引きを経て、卵白で清澄後ビン詰めする。濾過はしない。
 このようにして出来上がるワインは、滑らかな舌触りで、口中で果実が爆発するような凝縮性があるもの。