Domaine Jean-Philippe Fichet
ドメーヌ・ジャン・フィリップ・フィシェ
コシュ・デュリーのムルソーを継承するライジングスター
かのコシュ・デュリーの甥にあたり、コシュ・デュリー同様ムルソーに本拠を置く次世代ムルソーの牽引者。ワイン造りの歴史は祖父の代よりスタート。分益耕作でドメーヌの基となるワイナリーを設立。造ったワインをネゴシアンへ売却する父と意見を相違し、自身でドメーヌを興したフィシェ氏だが、造りは父より教わった伝統的なスタイルを継承する。畑はボワイヨ家との分益耕作を父より引継ぎ、その後分益耕作を順調に追加していくが、91年には殆どの契約が切れてしまう。しかし氏の情熱は衰えず、92年にはモンテリーやムルソーに2haの畑を入手。その後着実に畑を獲得し、父の引退と共にピュリニー、ムルソー、ACブルゴーニュの区画も得た。81年に21歳の若さで独立したフィシェ氏だが、現在では新しい醸造所も造り、更なる品質向上に努める。シュール・リー状態で長期間熟成させ、厚みのある酒質にミネラルや酸が綺麗に出るスタイル。ムルソーのテロワールをきっちりと表現したスタイルを身上とする。
ブルゴーニュ・ブラン
Bourgogne Blanc
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
ムルソー村内のACブルゴーニュ区画。 空圧式プレスをかけた後、前清澄を実施。セラーの温度を下げゆっくりと醗酵させる。バトナージュはマロ醗酵を促進させるためにアルコール醗酵が終わり、澱が完全に沈殿してから実施。うまみとミネラルのあるテイスト。
ブルゴーニュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ブラン
Bourgogne Vieilles Vignes Blanc
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
半分ACムルソー、半分ACブルゴーニュの区画「ミルランド」のVVのみで醸す。ムルソーのテロワールを感じることが出来るブルゴーニュブラン。古木を用いるため、酸とミネラルと果実の凝縮が高次元でまとまっている。とてもACブルゴーニュとは思えない味わい。
オクセイ・デュレス・ブラン
Auxey Duresses Blanc
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
モンテリー村からオクセイ・デュレスを通り、サン・ロマンへ続く道沿い西側に位置する1級畑、クリマ・デュ・ヴァルに隣接するクルー・ド・ティエというヴィラージュの区画。モンテリーより酒質は強めになり、真南を向いた斜面にあるため日照は十分。果実と樽感がバランスしたワイン。
ムルソー・メ・スー・ル・シャトー
Meursault Meix Sous Le Chateau
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
村落に引っ付いた背後の区画。平地のムルソー区画。村落の建物からの輻射熱があり積算温度は周囲より高め。フィシェの所有するムルソー区画で最も柔らかい味わいで、いわゆるムルソーのテイストを持つ。タンザーは90点の評価。
ムルソー・レ・シュヴァリエール
Meursault Les Chevalieres
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
コシュ・デュリーも所有するルージョの真横の区画。風が良く通る為、葡萄樹は這う様に生える。涼しい区画ゆえ、酸とミネラルが主体の味わい。房は4つしかつけないので、果実も凝縮している。
モンテリ・プルミエ・クリュ・ルージュ
Monthelie 1er Cru Rouge
[赤:ミディアムボディ]
ぶどう品種:ピノ・ノワール
100%除梗。約1週間の低温浸漬後醗酵。熟成期間は18ヶ月。基本的に無濾過。熟成に使用する樽は主としてアリエ産。他にヴォージュ、ニエーヴル、シェール産のものも若干ある。焼きはミディアム・ロースト。野性味のある味わい。
オクセイ・デュレス・ルージュ
Auxey Duresses Rouge
[赤:ミディアムボディ]
ぶどう品種:ピノ・ノワール
オークセイには白の区画も持っているが(ピノブランを植樹)、これはルージュ。18ヵ月の樽熟成後、軽く清澄作業をし、瓶詰め。大地の味わい。