2012 メルキュレイ・ルージュ
ドメーヌ・ロレンゾン
Mercurey Rouge
Domaine Lorenzon
ブリュノ氏の目指すワインはメルキュレイの範疇に留まらず、コート・ドールのドメーヌ物のピノ・ノワールに匹敵。1級畑の格落ちや、いくつかの村名のパーセルを合わせる。果実の凝縮感に緊張感のあるミネラルと引き締まった酸が味わいを引き立てる。ブリュノ氏のコメント「新鮮なフルーツとデリケートなタンニンが口いっぱいに広がる。カリンやオレンジのコンフィ風味満載。」
ヴィンテージ | 2012 |
原産国 | フランス |
産地 | ブルゴーニュ |
地域 | コート・シャロネーズ |
アペラシオン | メルキュレイ |
生産者 | ドメーヌ・ロレンゾン |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
味わい | ミディアムボディ |
1987年に当主ブリュノ・ロレンゾン氏に代替わりして以来、常に欧米で脚光を浴びる続けるライジング・スター・ドメーヌ。パリのタイユヴァンを始めとする3ツ星レストランがこぞって買い付けしているため、近年では入手困難(年産で僅か2万本程度)となっており、日本への割当てもごく僅かとなっている。ブリュノ氏は、ニュージーランドで最新の栽培学と醸造学を修めたのみならず、現地ワイナリーでも実際にワイン造りを行った広い見識を持つ新世代。フランスで伝統的に行われる栽培・醸造の手法と、最新の科学的手法のベストの部分のみを取り入れた先進的なワイン造りをしている。また現在でも、友人の経営している南アフリカのワイナリーで栽培と醸造を毎年行い、現状に満足することなく進歩を続けている。ブリュノ氏のワイン造りを一言で表現するなら「完璧」。一切の妥協を許さない仕事人間。栽培は、目の行き届くトータル5haの畑を、対処農法(リュット・レゾネ)によって管理。ボルドーの1級シャトー並みに密植した畑であるにもかかわらず、20〜30hlという低収量に抑えて、テロワールを反映させている。収穫もフェノール分(種子や果皮のタンニン分)の完熟を待って行われるため、一般的にイメージされるメルキュレィ村のワインにありがちな、乾いたタンニンのニュアンスではなく、柔らかくジューシーな熟したタンニンを持つワインに仕上がる。