2014 シャトー・グロリア
Chateau Gloria
熟成によって、一層深みやしなやかさを増していきますが、どのヴィンテージをどのタイミングで飲んでも、すぐに魅力を発揮してくれます。
アタックはブルーベリー、ストロベリーなどいきいきとした新鮮な果実の完熟したテイストに溢れ、オークの風味も柔らかく、ちょうどいいヴォリューム感でよくまとまっています。そして背筋がすっと伸びるようなスミレやミントの気持ちのよい清涼感が余韻まで続き、ボルドーワインらしい折り目正しい表情を忘れません。
ヴィンテージ | 2014 |
原産国 | フランス |
産地 | ボルドー |
地域 | メドック |
アペラシオン | サンジュリアン |
生産者 | シャトー・グロリア |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 13.5% |
輸入元 | ファインズ |
サン・ジュリアン村の尊重で、「ボンタン騎士団」の会長っでもあった故アンリ・マルタン氏のシャトーです。グラン・クリュに十分匹敵し、スパイシーで香り高く、まろやかで口当たりのよいワインです。
2003年にボルドー商工会議所にて、ブルジョワ級の見直しが行われた際に、シャトー・ソシアンド・マレと同様に申請をしなかったために現在はブルジョワ級から選外に格下げされています。
シャトー・グロリアの誕生秘話
アンリ・マルタンは樽職人で終わる器ではなっかた。1939年、彼はワイン生産者となるべく、その槌を打ち捨てることになる。
シャトー・グロリアは、彼が人生をかけて作り上げた作品であり、途方もない偉業である。友人の生産者達に土地を譲ってくれるよう掛け合うため、彼はサン・ジュリアンの村中の葡萄畑をくまなく歩き回った。こうして忍耐強く取得した格付け畑が、現在のシャトー・グロリアの畑を構成している。
サン・ジュリアンの作付面積は全体で900haしかなく、そのほとんどがこの地区にある11の格付け畑であることを考えると、これがどれほど実現しがたい快挙であったかが分かるだろう。この結果、1970年代には50haの畑がシャトー・グロリアのものとなった。
シャトー・グロリアの誕生秘話は、ひとりの男の葡萄畑とワインに対する信仰と情熱を物語っている。ボルドーの有名シャトーは皆、非常に長い歴史を持っているが、この法則が当てはまらないシャトー・グロリアは、現代にあって、有名シャトーを作り上げた人々と同じ情熱を抱き、最高の評価を勝ち得たひとりの男が作り出したのもなのである。