2000 シャトー・ラグランジュ


Chateau Lagrange

メドック格付け3級。1983年にサントリーが経営権取得。ブドウ畑の抜本的な再興と醸造設備の近代化を行いました。現在はマティウ・ボルドと椎名敬一の新しい体制のもと、「復活」から「創造」の第二ステージへ。
 
収穫は手摘みで行い、ステンレスタンクで15ー25日間発酵後、新樽を30ー60%使用して樽熟成を行います。深みのある色調で、黒系果実やスパイス、程良い樽の香りが優美に溶け込み、タンニンと酸味の調和が見事に取れた味わいです。
心地よく凝縮された果実の風味と、ほどよい樽香が、見事なバランスを醸します。熟成も楽しみな一本。
 
ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 この10年強で最も印象的なラグランジュの2000年は、光を通さないほど濃い紫色をしており、大柄で、スモーキーなノーズは新樽と混ざり合ったクレーム・ド・カシス、チェリー、鞍革、スパイスを思わせる。ミディアムからフルボディで、タンニンは強く、豊かさや余韻の長さが印象的なこのワインは、2008〜2025年が最盛期となるはずである。輝かしいワインだ!  最終試飲年月:2003年1月
ポイント93

ヴィンテージ 2000
原産国 フランス
産地 ボルドー
地域 メドック
アペラシオン サンジュリアン
格付 第三級
生産者 シャトー・ラグランジュ
容量 750ml
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルド
味わい フルボディ
アルコール度数 13.0%
ワインスペクテーター  93
パーカーポイント  93
輸入元 ファインズ

 
 1983年にサントリーがシャトー・ラグランジュを取得してから今日に至るまで品質向上の為に様々な努力を重ね、グラン・クリュ3級としての評価を再構築してきました。しかし、グラン・クリュ・シャトーにおけるワイン造りとは20年単位での時間を刻む終わりのない道のり。83年以降に植えられたブドウの樹が年を経て、より品質の高いブドウが収穫できる樹齢となりました。 2004年より、ラグランジュ復興のために心血を注いできた鈴田 健二に代わり、椎名 敬一が着任。椎名は新たなる20年を『創造』のステージと位置付け、ラグランジュが所有する畑のポテンシャルの限界に挑戦するという活動と投資を継続してきました。2008年には光センサーによる選果台導入により、より精密な選果を行い、また小型タンク導入により区画毎の醸造が可能となり、ブドウやテロワールの個性をより忠実に表現することができるようになりました。ラグランジュはさらなる飛躍に向け、着実に進化を続けています。