2014 シャトー・ラトゥール
Chateau Latour
ヴィンテージ | 2014 |
原産国 | フランス |
産地 | ボルドー |
地域 | メドック |
アペラシオン | ポイヤック |
格付 | 第一級 |
生産者 | シャトー・ラトゥール |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | カベルネ・ソーヴィニョン90%、メルロー9.2%、カベルネ・フラン0.5%、プティ・ヴェルド0.3% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 13.0% |
ワインアドヴォケイト | 97+ |
ワインスペクテーター | 97 |
ジェームスサックリング | 97 |
輸入元 | ファインズ |
男性的なワインの象徴
14世紀、ボルドー地方がイギリス領だった時代、このシャトーの場所にはフランス軍を監視するためのイギリスの要塞がありました。この要塞が「ラトゥール(フランス語で「塔」の意)」です。ジャンヌ・ダルクで有名な百年戦争によってこの塔は崩壊され、シャトーも崩壊してしまいました。しかし、ラトゥールの復興を願うボルドーの人々の熱意により、シャトーは回復しました。
「女性的な」と形容されるマルゴー、ラフィットに対し、重厚丹精で力強い味は、男性的なワインの象徴である、とされています。また、いかなるヴィンテージにおいても素晴らしい品質を保つワインとしても有名です。
1998年にフレデリック・アンジェラ氏が社長に就任後、約3年の時間をかけ、醸造蔵、熟成庫、ストックスペースの全改築を行うなど、様々な改革を実施。2010年には、グランヴァンを生み出すランクロの畑をビオディナミに転換し、2016年からは所有畑全体をオーガニックに転換。2018年には格付け一級シャトーで初めてエコセールのビオロジック認証を獲得し、一層緻密なブドウ栽培を実現させています。また、2011年ヴィンテージを最後に、「最高のブレンドを追求する」こと、「最高の飲み頃で味わってほしい」ことなどの理由から、ボルドーの多くの一流シャトーが行っているプリムール販売から撤退。これらの取り組みが象徴するように、シャトー・ラトゥールは、アンジェラ氏の完璧なまでの品質主義により、常に最高品質を追い求めています。
シャトー・ラトゥールは2012年以降プリムール販売から撤退することを発表。その理由は、ラトゥールの完璧なまでの品質主義によるもので、大きく2つが挙げられます。1つ目は「最高のブレンドを追求する」ということ。プリムールは、収穫の翌年にテイスティング出来る状態にしなければいけませんが、彼らは個々の区画ごとにワインを仕立て、樽熟成が完了した後に、最適なキュヴェを選びブレンドを決定したいという意向がありました。2つ目は「最高の飲み頃で味わってほしい」ということ。ボルドーワインの最新ヴィンテージは、収穫年の約3年後に一斉にリリース。しかし飲み頃に入った本当のラトゥールのワインを楽しんでもらうため、シャトー側がワインをリリースする時期をコントロールすることにしたのです。このような理由から、プリムール撤退を決定。今後、ますます入手困難なワインとなることは必至でしょう。