2015 シャトー・トロロン・モンド


Chateau Troplong Mondot

外観は濃いガーネットの色合い。ブラックベリーやブルーベリー、春の花、エスプレッソ、インクなど複雑なアロマが広がります。しっかりとしたボディながら、深みのある柔らかなタンニンが魅力。果実味はうっとりとするほど甘美で、筋肉質な骨格が感じられます。格付け昇格も頷ける高いクオリティ、その実力を堪能できる秀逸な仕上がりです。

ヴィンテージ 2015
原産国 フランス
産地 ボルドー
地域 サン・テミリオン
アペラシオン サン・テミリオン グラン・クリュ・クラッセ
格付 グラン・クリュ・クラッセB
生産者 シャトー・トロロン・モンド
容量 750ml
ぶどう品種 メルロー、カベルネ・フラン
味わい フルボディ
アルコール度数 15.5%
ワインアドヴォケイト  96
輸入元 モトックス

 トロロン・モンドは現当主クリスティーヌ・ヴァレット氏が父親からシャトーを受け継ぎ、1980年代から品質が飛躍的に向上しました。1980年代半ばには、醸造コンサルタントにミシェル・ロラン氏を招き入れ、さらに飛躍に拍車がかかりました。その頃から、「サン・テミリオンの第一特別級に格上げされるべき」、 「メドックの二級に相当する品質」などと言われてきました。そうした評価を受け続けていたものの、1996年の改定の時は昇格最有力候補に留まりました。
 しかしブドウの完熟を待って可能な限り摘み取りを遅くしたり、グリーン・ハーヴェストをして収穫量を抑えたり、新樽比率の引き上げ(約70%)を行うなど巨額な投資を行い、そうした努力が実り、ようやく2006年に第一特別級Bに昇格を果たしたのです。
 トロロン・モンドが位置するのはサン・テミリオンの最も標高の高いパヴィの丘。気候が涼しいだけではなく、重い粘土質の土壌も冷たいためブドウはゆっくりと成熟します。古樹の割合が比較的高く、生み出されるワインは深みと奥行きのあるモダンなスタイルです。