Chateau Pavie Macquin

シャトー・パヴィ・マカン

フランス:ボルドー サンテミリオン地区 Saint-Emilion Premiers Grand Cru Classe B
 

 

2006年格付けにてプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・Bに昇格

 シャトー・パヴィとシャトー・トロロン・モンドの間に位置し、1990年にニコラ・ティエポンを支配人に迎えてから急速に品質向上しています。ビオディナミ(バイオダイナミクス栽培法:植物肥料だけを用いて天体との連動効果を畑にもたらす農業)による葡萄栽培が行われ、濃密さと力強さのある、長い熟成の世界が期待できるワインです。醸造には木製発酵槽とコンクリートタンクを併用し、新樽比率80%で16〜20ヶ月間の樽熟成を行います。
 

 
2017
シャトー・パヴィ・マカン
¥12,900
2013
シャトー・パヴィ・マカン
¥8,780 品切中
2011
シャトー・パヴィ・マカン
¥8,780 品切中
2009
シャトー・パヴィ・マカン
¥10,240 品切中
2005
シャトー・パヴィ・マカン
¥13,400 品切中
2001
シャトー・パヴィ・マカン
¥11,100 品切中
2000
シャトー・パヴィ・マカン
¥10,500 品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 パヴィ・マカンの名前はアルベール・マカンに由来する。アルベール・マカンは、ヨーロッパのブドウの木をアメリカ産の台木に接え木する当時一流の専門家だった。19世紀後半、フィロキセラがボルドーのブドウ畑の大半に多大な被害を与えた後、接え木は必要不可欠なものになっていた。ここの畑はよく「コート・パヴィ」という名で呼ばれる一帯にあり、より知名度の高いトロロン・モンドとパヴィの畑に隣接している。フォンガバン渓谷を見下ろすこの畑は、日照は非常に良好で、晴天が多く温暖な独特の微気候を持つ。1970年代及び1980年代のパヴィ・マカンのワインには失望させられることが多かったが、1990年、1989年、1988年のヴィンテージから品質は著しい飛躍を遂げた。その大きな理由は、コール家が(ヴィユー・シャトー・セルタンの)才気煥発のニコラ・ティアンポンを雇い入れ、シャトーの管理とブドウの栽培にあたらせたからだ。さらに、ワイン醸造とエルヴァージュのために新たにリブヌルのエノロジスト、ミシェル・ローランとステファヌ・ドルノンクールを起用したことで、この地の利に恵まれたサン=テミリオンの将来は、完全に一変した。有機栽培を行うこのシャトーは、現在サン=テミリオンのスターの1つとなっている。
 
~一般的な評価~
 バイオダイナミック農法によるパヴィ・マカンは過去10年間の大半にわたって、輝かしいワインを生み出してきた。このワインをサン=テミリオンのラフルールだと思う方もいるかもしれない。パヴィ・マカンは、古木の強烈さと、大柄で超絶的な濃縮感の備え、高いエキス分が感じられるスタイルであり、果実味とタンニンが豊かで、たっぷりとしたボディが一体化しており、長期間セラーで熟成させる特筆に値すべきワインの候補になっている。このワインは、享楽主義者がすぐに充足感を得るために探すものではないのは明らかで。しかしながら、たとえ、このワインを購入する人は賭けをする必要はないとはいえ、ヴィンテージによっては、危機的状況となる前兆を示す、攻撃的なレベルのタンニンが表れることがある点を指摘しておかなければならないだろう。
 
平均年間生産量:5万5.000本
畑 面積:15.2ha、平均樹齢:35年、植樹密度:6000本/ha、平均収量:35~40hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは4~5週間。熟成は新樽60~80%で行う。清澄も濾過もしない。
ブドウ品種:メルロー70%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニョン5%
所有者:コール=マカン