Chateau Ormes de Pez

シャトー・オルム・ド・ペズ

フランス:ボルドー ブルジョワ級(サンテステフ村)

 

2003年の格付けでブルジョワ・エクセプショネルに昇格しているお買い得ワイン

 サン・テステフACで最北に位置する小さな集落、ペズのゾルム通りに醸造所を構えるシャトーで、1940年からカーズ家の所有になりました。ジロンド河が運んだ砂利を主体にした砂礫質に、一部の地表には泥灰石灰質が広がり、約35haの畑にはCS70%ME20%CF10%が栽培されています。醸造は温度管理されたステンレスタンクで発酵と醸しを行い、その後新樽比率50%で12ー15ヶ月間の樽熟成を実施します。
 

 
 ペズというのはこの地にある集落の名前で、昔のフランス語で平和を意味する。また、かつてこの地には、今は無きニレ(オルム)の古木が立ち並び、18世紀に起源を持つこの土地にこの名が付与されたのはこうした由来による。19世紀の終わりにこの地の葡萄畑の主人と結婚した1880年生まれのマリー・カーズは、早くに夫に先立たれたことで、この時代ではかなり異例ながら、この所有地の女主人となった。一家の愛情が詰まったドメーヌを、第2次世界大戦前夜、シャトー・ランシュ・バージュの所有者であった弟のジャン=シャルルが買い取り、一族よこの特別なクリュの絆はこうして約1世紀の間続いているのである。

 オルム・ド・ペズの畑を構成するふたつの主要な区画はペズ村の両端に位置し、非常に均質で、安定した生産を可能にするテロワールを備えている。1980年代初頭にセラーや発酵室、居住棟などの大規模な設備投資が行われた。しかし、カーズ家の精神で最も重要とされているのは、ワインを愛する者にこの地の門戸を開くことである。ここを訪れる者は魅力あふれるシャンブル・ドートでもてなされ、平和のニレの木々(オルム・ド・ペズ)の木陰に包まれているようなシャトーで、アール・ド・ヴィーヴルを分かち合うことができのである。

 
2003年クリュ ブルジョワ エクセプショネルに格付け、以降「レ ゾルム ド ペズ」の定冠詞「レ」を取り、現行名に変更。
 
2019
シャトー・オルム・ド・ペズ
¥4,980
2013
シャトー・オルム・ド・ペズ
¥4,050  品切中
2007
シャトー・オルム・ド・ペズ
¥4,310  品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 レ・ゾルム・ド・ペズは人気の高いワインである。人気の理由はだいたいにおいて、芳醇な香りを持つ。ふくよかな、時には甘く肥えた感じのする個性のおかげである。また、オーナーであるジャン=ミシャル・カーズの甚大な販売促進努力も無視してはならない。このワインにがっかりさせられることはめったにない。色合いはかなり濃くなる傾向があるが、1975年以降、味わいはますますしなやかになり、大衆が理解しやすい方向にむかっている。ただし、5年から12年は寝かせられる。1940年代、1950年代の古いヴィンテージになると、より重々しい濃厚なスタイルでつくられており、傑出した価値あるワインとなることも多い。というのも、このワインは何十年もの間、非の打ちどころのないつくり方をされてきたからである。控えめな価格で高い品質を求めるのであれば、いつでも真剣に検討したいワインである。
 
~一般的な評価~ ブルジョワ級だが信頼のおけるシャトーで、最良のヴィンテージには五級の価値があるワインをつくる。控えめな価格のおかげで、メドックで最もお値打ちなワインの1つとなっている。
 
平均年間生産量:20万4000本
畑 面積:35.0ha、平均樹齢:30年、植樹密度:9000本/ha、平均収量:50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで15~17日間。熟成はオーク樽で15ヶ月。清澄を行い、必要があるときに限っては濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー20%、カベルネ・フラン10%
所有者:ジャン=ミシェル・カーズ