Chateau Lafon-Rochet
シャトー・ラフォン・ロシェ
1959年に、現在のポンテ・カネのオーナーでもあるギイ・テスロンが購入。当時、ラフォン ロシェの畑は15haしか残っておらず、シャトーを一から再建、ブドウも植え替えることになりました。当時はサン・テステーフということでカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に植えましたがなかなか花開かず、近年研究を進める中でよりメルロの栽培に向いているということがわかり、再度植え替えを実施しました。他にも新樽率の上昇やセカンドワインの導入など、さまざまな取り組みによって近年めまぐるしい品質の向上を見せています。
ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
1855年の格付けでは四級に格付けされたが、ラフォン=ロシェはすばらしい位置にあるのだから(ラフィット・ロートシルトともコス・デストゥルネルとも隣接しているのだ)、毎回、今常習的につくっているものより個性と味わいの強いワインを生産するべきだ、というのが現在衆目の一致するところである。現在の所有者であるテスロン家は1959年にこのシャトーを購入すると、畑と荒廃したシャトーを徐々にではあるが大幅に復旧する計画に乗り出した。今日では畑はすっかり刷新され、鮮やかな、ほとんど悪趣味に近い黄色の平屋建てのシャトーの中には、新しいセラーがつくられた。
この10年間で、①収穫時期を少しだけ遅らせる、②新樽の比率を増やす、③畑においてもブレンドにおいてもメルロの比率を増やす、④出来の悪い発酵槽のものはセカンド・ワインにするという、品質志向のいくつかの理にかなった決定がなされた。その結果、グラン・ヴァンはいっそう印象的なものとなった。
1970年台には(このシャトーの血統からすれば)がっかりさせられるようなワインを数多く生産したが、1990年代に傾注された努力のおかげで、今では明らかに1855年の格付けで与えられた地位にふさわしいシャトーとなっている。
~一般的な評価~
1970年代に大きなスランプを経験した後、特に1994年以降はよくなり、2000年、1996年、1995年はこれまでに最も成功したワインの代表例である。今では四級の格付けにふさわしい、時にはそれ以上のワインをつくり出している。
平均年間生産量:12万本
畑 面積:42.0ha、平均樹齢:30年、植樹密度:9000本/ha、平均収量:54hl/ha
育成:発酵はステンレス槽で21日間。樽内マロラクティックを行い、熟成も新樽50%で20ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー40%、カベルネ・フラン5%
所有者:テスロン家