2007 シャトー・オー・バイィ
グラーヴの赤ワインで、最も高く評価されているシャトーのひとつ。約60cmと背の低い垣根づくりのブドウから、芳醇で個性豊かなワインを産出します。
エレガントで熟成のポテンシャルを感じさせるスケール感の大きいワイン。
ヴィンテージ | 2007 |
原産国 | フランス |
産地 | ボルドー |
地域 | グラーヴ |
アペラシオン | ぺサック・レオニャン |
生産者 | シャトー・オー・バイィ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー26%、カベルネ・フラン4% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 12.5% |
ワインアドヴォケイト | 92 |
ワインスペクテーター | 91 |
グラーブ地区のペサック・レオニャン村にあるシャトー・オー・バイィは、1955年以来サンドル家が所有しており、1982年以降急激に評価を高めています。1998年にハーバード大卒の銀行家ロバート・G・ウィルメール氏が所有者となり、セラーを刷新し、オー・バイィの精度を更に向上。近年は、以前まで積極的に評価してこなかったパーカー氏も、「最高のヴィンテージにおいては格別にエレガントである。」と高く評価しています。
さらに2009年がワイン・アドヴォケイトでシャトー史上初の100点を獲得し、グラーヴの格付けにおいても、わずか16シャトーしかない偉大な格付けシャトーのひとつとなっているのです。現在はカリフォルニア大学のサンタ・クルーズ校でエコロジーを研究してきた息子クリス氏と総支配人のヴェロニク・サンデルス氏がシャトーを引き継いでいます。
シャトーは周辺で最も高い丘の頂にあり、日当たりがよく水はけも優れているという、この上ない立地。特筆すべきは、全体の15%のブドウ樹が約樹齢100年という古樹であること。さらにそれらはフィロキセラの害を免れた、アメリカ産の台木に接木していない純粋なフランス産の木だというのだから驚きです。またブドウ栽培において、剪定のマスターと呼ばれるイタリア人のマッシモ・ギウダッチ氏をコンサルタントとして招聘し、グイヨ・プサールという古い剪定法を採用し、樹液の循環を高めています。
醸造においても、最新の技術を取り入れており、「ALIEN」と呼ばれる選果機のプロトタイプを導入。こちらは、「オートマティック・ライン・インターセプト・エレメンツ・ネガティブ」の略で、台上のブドウを撮影し、未熟な粒を吸い上げるシステムです。徹底した選果を行うことで最終的なワインの品質を高めています。熟成には新樽を50%程度用い、また瓶詰めの際に濾過処理を全く行いません。