Chateau Dassault
シャトー・ダッソー
1955年に、戦闘機メーカーの創業者であるマルセル・ダソー氏がシャトー・クープリーを取得し、シャトー・ダソーに改名。1969年に品質向上への努力が実り、シャトーは「グラン・クリュ・クラッセ」に昇格。
小さめのコンクリートタンクで発酵を行った後に、新ダルでマロラクティック発酵&14ー18ヶ月熟成。赤や黒果実が凝縮された、なめらかな口当たりが特徴的。
ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
シャトー・ダッソーはサン=テミリオンで最も美しいシャトーの1つで、特にその敷地は印象的である。ここは一貫して、若いうちに飲むことを前提とした、なめらかな舌触りの、果実味のある、しなやかな、単刀直入なワインをつくっている。非常に清潔につくられており、いささか商業主義的な傾向があると言えるだろうが、その魅力的で、複雑ではないスタイルは否定するにあたらない。ここで注意すべきなのは、熟成してもよくなることはめったにないという点である。比較的若いうちに飲むつもりでいる限り、ダッソーにがっかりさせられることはないだろう。レストラン向けとして完璧なサン=テミリオンではないだろうか。
1990年代の始めから半ばにかけて、ダッソーの多くのにカビ臭があり、明らかに何らかの問題があった。しかし、最近のヴィンテージによって証明されるように、この問題は完全に解決された。
~一般的な評価~
人も、資金も相当つぎ込んだにもかかわらず、ダッソーは飛躍できなかった。汚れたカビ臭いにおいによってワインが台無しになるという悲惨な時期も経験した。ダッソーのワインは健全だがぱっとしない。しかし、最近のいくつかのヴィンテージは有望である。
平均年間生産量:7万本
畑 面積:27.0ha、平均樹齢:35年、植樹密度:5500本/ha、平均収量:39hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは3週間。マロラクティックと15~18ヶ月間の熟成は新樽90〜100%で行う。清澄はしないが濾過は行う。
ブドウ品種:メルロー69%、カベルネ・フラン23%、カベルネ・ソーヴィニョン8%
所有者:SARL シャトー・ダッソー