Domaine Gatinois
ドメーヌ・ガティノワ
フランス:シャンパーニュ(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ:アイ村)
ピノ・ノワールに託されたアイ村の高貴な魂
アンボネイ村、ブジー村と並び、シャンパーニュを随一のピノノワールを誇るグラン・クリュ、アイ村。ロマネ・コンティもポンパ・ドール夫人とコンティ公による争奪戦で有名だが、アイ村はそれ以上に当時のフランスで最高峰の赤ワインとして崇められ、王侯貴族たちがこぞって畑を手に入れようと奔走したほど。アイ村の畑は殆どが南向きで、最高峰のピノノワールと少量のピノムニエ、シャルドネを産み出すが、その中でも最高の畑はアイの街のすぐ背後、マルヌ川沿いに落ちこむ急斜面と言われる。冷たい北風が遮断され、かつマルヌ川の反射光と湿度による暖かな気温の恩恵を受けているためである。ガティノワは、これらの最高の区画を含む27区画をアイ村だけに保持している。当主、ピエール・シュヴァル氏は、「ガティノワのフィロソフィーは伝統の継承」と言い切る。力強い味わいに加えて、最高のフィネス、エレガンスを備えた気品が、ガティノワのシャンパーニュ全てに共通する味わいである。卓越したピノノワールを用いて、より一層のアロマや果実のパワーを引き出すのは可能だが、あえてエレガントさとフィネスを優先させている。セパージュは、ピノノワールの美点もっとも引出すという同家伝統の比率、ピノノワール90%、シャルドネ10%である。