Domaine Arnoux Lachaux
ドメーヌ・アルヌー・ラショー
アルヌー・ラショーは、ヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌとして名高いロベール・アルヌー氏が2008年から改称したドメーヌ。数々の偉大なグラン・クリュを抱える、ヴォーヌ・ロマネ村のニュイ・サン・ジョルジュ寄りに位置しています。ブドウ栽培家としては既に200年以上も同じ場所に居を構えるという旧家で、20世紀初頭に創立した歴史あるドメーヌです。
2008年、4代目ロベール・アルヌー氏の娘婿にあたるパスカル・ラショー氏は、義父ロベール氏から実践的なワイン造りを教わり、1995年義父亡き後は名実共に5代目の当主を務め、義父と自らの名を冠したドメーヌ・アルヌー・ラショーとしてワイン造りを行います。醸造施設の改装、カーヴと畑の拡張を行ったほか、2008年にはラトリシエール・シャンベルタンをラインナップに加えました。現在ワイナリーを牽引するのはパスカル氏の長男、シャルル氏。2011年からドメーヌに加わり、2013年には父親の引退に伴い全ての作業を任され、全房発酵や畑作業の厳格化など、様々な改革を起こします。その結果、ワインは全てにおいて中身が充実し、味わいがより豊かで複雑に変化しています。
ブドウ栽培に関してはリュット・レゾネを採用。しかしそれを売り文句にすることはなく、造り方よりも出来上がりにこだわりたいと「良いブドウから良いワインが出来る」という信念の元、厳しい剪定やグリーン・ハーベストの徹底により、非常に凝縮度の高いブドウを造り出しています。醸造において特にこだわるのは全房発酵。2013年より当主となったシャルル氏は、フレッシュなアロマと果実味を最大限引き出すため、全房発酵の比率を増やし、低温マセラシオンにより自らのスタイルを確立しています。こうして造られるワインは、フレッシュなアロマとたっぷりとした果実味を備えた、パワフルさとエレガンスが共存した味わいです。