Domaine Fanny Sabre

ドメーヌ・ファニー・サーブル

フランス：ブルゴーニュ
 
「ファニー・サーブル」の父急逝したのは2000年、ファニーがまだ16歳の時でした。突然当主を失ったドメーヌは存続の危機に。その窮地を救ったのが、プリュ―レ・ロックの醸造長を辞めて自らのネゴシアンを立ち上げたばかりのフィリップ・パカレでした。子供達に畑を残したいと考えたファニーの母がパカレにコンサルタントを依頼したのです。

有機栽培の導入、天然酵母の使用、全房発酵など、パカレの独自の手法を取り入れ、ワインの品質は飛躍的に向上しました。間近で彼の理念や技術を学んだファニーは、2006年に正式にドメーヌを継承。現在は栽培から醸造までを一人で行っています。

まだ30歳になったばかりのファニーですが、その実力は高く評価され、現在はリリース前に予約で完売する程の、人気の造り手となりました。パカレの醸造法を基本としながらも、ファニー独自の醸造も積極的に取り入れています。

『ヴァン・ナチュールの中には、造り手の個性が全面に出過ぎて、本来のテロワール味わいを消してしまっているものが多いと思う。ポマールであればポマールの、ヴォルネイであればヴォルネイの味わいを持っているべき。私が造りたいのはあくまでもAOCを表現したワイン』