2013 レメリュリ・リゼルヴァ
レメリュリ
Remelluri Reserva
Remelluri
最も古い区画で樹齢100年近くの畑もある。4トン/haの低収量。タンクと3,000Lや5,000Lの大樽で天然酵母を使用し発酵。フレンチオークとアメリカンオークの両方で17ヶ月樽熟成。
紫がかった濃いめのガーネット色。中心部に黒みが感じられる凝縮感のある色合い。ブラックチェリー、ブラックベリーのリキュールの香りに、クローヴやスターアニスのような甘草系スパイス等、複雑な香り。豊かな果実味、しなやかな酸味、きめの細かい豊富なタンニンが味わいを引き締めながら長い余韻へと続く。若さが落ち着き、飲み頃に入った骨格のあるフルボディの赤。
ヴィンテージ | 2013 |
原産国 | スペイン |
産地 | ラ・リオハ |
地域 | リオハ |
アペラシオン | リオハ |
生産者 | レメリュリ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | テンプラニーニョ90%、ガルナッチャ5%、グラシアーノ5% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 14.0% |
ワインアドヴォケイト | 93 |
輸入元 | ヴァンパッション |
レメリュリはリオハで最も古く、歴史的に価値のあるワイナリーです。バスク州とラ・リオハ州にまたがる標高1,272mのトローニョ山脈の麓に位置し、この地にははるか昔から様々な民族が定住し、農耕生活を営んでいました。14世紀の修道院設立後は、この地を「聖なる地」として崇め、その後も村人たちは農園を守り、巡礼者たちの宿泊場所にもなりました。
ワイン造りは16世紀に開始。しかし王位継承をめぐる戦争で村が焼き討ちに遭い、1845年にワイナリーは個人の地主に売り払われます。1967年にテルモ・ロドリゲスの父、ハイメが購入し、20haの畑からドメーヌスタイルでワイン造りを始めました。
1984年から10年間実家のレメリュリで醸造を栽培を任されていたテルモ・ロドリゲスですが、父と意見が合わずに実家を飛び出し、以降スペイン各地に赴き、伝統品種の復活などに心血を注ぎます。そして、国際市場でも評価されるワインを土着品種で次々と生み出し、旋風を巻き起こします。
「時代の反逆児」とも言われ、新しい潮流を巻き起こした「革命児」テルモが実家に戻ったのは2010年春。彼は様々な改革を行い、偉大なテロワールのワインとして、本来のポテンシャルを表現する「新生レメリュリ」のワインを生み出しました。2010年、ついに彼が栽培から監督したファーストヴィンテージがリリースされたのです。
総面積90haの内、約60haがトローニョ山脈の山裾「ヴァレ・デ・レメリュリ」「グランハ」「ヴィラ・エクスキュサ」の3つのヴァレーにあります。この山脈の恩恵で冷たい北風が遮られ霜害から免れることができます。大西洋からの影響で雨も十分に降り、湿潤な空気によって寒気が和らげられます。夏は暑すぎず、昼夜の温度差も大きく、ブドウはゆっくりと熟成し、凝縮感のあるブドウが収穫できます。
「真のテロワールの個性」を表現するため、「テロワールの個性を覆い隠すすべてのものを取り払うことにした」というテルモは、数々の改革を行いました。
リオハ古来の品種と仕立ての復活
リオハの独自性を復活させるため、テンプラニーリョ主体から、昔ながらの混植を開始。25品種の混植を行い、同時に垣根仕立ては伝統的でないとし、灌木の茂みに囲まれた畑に「エン・バソ」と呼ばれる株仕立てで栽培するゴブレに変更しました。
収量を減らし、契約畑と自社畑を分離
レメリュリのワインは自社畑のブドウのみで作り、収量を約35%減らしました。以前から購入していたラバスティーダとサン・ヴィセンテも、品質が高いのでそれぞれの村毎に仕込み、新しいキュヴェを誕生させました。2010年には自社畑すべてで有機栽培の認証を取得し、ドメーヌ・ルフレーヴで栽培を学んだ姉のアマイアが中心となり、ビオディナミにも取り組んでいます。
新樽比率の低下
これまで樽のニュアンスが強く、テロワールの個性やエレガンスが損なわれていたとして、新樽の比率を5~7%に抑え、3,000Lと5,000Lの大樽による熟成を行っています。