2020 クレマン・ダルザス サン・シュルフィト・アジュテ
ピエール・フリック
Cremant d'Alsace sans sulfite ajouté
瓶内二次発酵はアルコール発酵で残った糖分で行い、一般的な蔗糖添加などは断固せず、”sans sulfite ajouté“とあるように、亜硫酸も無添加です。出荷前の澱引きで減る分は同じワインを足し、その際にも糖分を補ったりしませんが、無理なく抽きだされて澄んだ味わいは、ピエールならではの芸でしょう。用いられるブドウ品種や、品種構成は生産年で異なるという柔軟さもあります。
40日間アルコール発酵、7ヶ月間大樽で熟成、残糖分で瓶内二次醗酵
ヴィンテージ | 2020 |
原産国 | フランス |
産地 | アルザス |
地域 | アルザス |
アペラシオン | アルザス |
生産者 | ピエール・フリック |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ピノ・ブラン50%、オーセロワ50% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
輸入元 | ラシーヌ |
1970年にビオロジック、1981年にビオディナミを開始した、アルザス有機農法の先駆者。当主ジャン・ピエールは、コルマールの南、ファッフェンハイム村にあるブドウ農家の12代目。長年の真摯なビオディナミ栽培により力強さを備えたブドウ樹には生命力が吹き込まれ、近年はボルドー液の使用も大幅に低減した。12haの自社畑の一部は、 ブルゴーニュと同じジュラ紀ドッガー時代(バトニアン期、バジョシアン期を含む)の魚卵状石灰岩も豊富。醸造時は、白品種も全て全房でプレスし、100年以上使い続ける 30hlのフードル(大樽)で熟成。1988年以来、補糖を一度も行っていない。複数ある亜硫酸無添加キュヴェには立体感ある舌ざわりがともない、触覚的なテクスチュアが現れる。信条は、「ブドウの樹は、天と地をつなぐ架け橋。ワインの本質とは審美的なものであり、それは芸術の一分野を占めている。ワインは自然への愛と、畏怖の念が刻印されるべきものである」。