2021 ランニング・フェンス・ヴィンヤード・キュヴェ・キャサリン・ピノ・ノワール
オクシデンタル


Running Fence Vineyard Cuvee Catherine Pinot Noir

Occidental

着想から35年もの歳月をかけ、ブルゴーニュ産ピノ・ノワールを彷彿させるワインを造り各評価誌で高い評価を受ける生産者、オクシデンタル。オーナーの長女の名前が付けられたこちらのワインは、2016年ヴィンテージが初のリリースという新しいキュヴェです。華やかで複雑なアロマに、しっかりとしたストラクチャーが印象的な1本。豊富なミネラル感がワインに骨格と緊張感を与え、パワフルで長い余韻を奏でます。
 
外観は輝きのあるルビー色の色調。ラズベリーやブラックベリー、ブラッドオレンジなどの果実のアロマに、スミレやミネラルのニュアンスが漂います。口に含むと感じられる、豊潤な果実味と絹のようにしなやかなタンニンが印象的。ミネラル感のタッチと共に、透明感のある酸味がエレガントなフィニッシュを演出します。
 
夜間に手作業で収穫を行い、約13℃に保たれたままワイナリーへと輸送。選果に関しては、房ごとに選び抜き除梗機に通した後、更に選果するなど厳しく取り組みます。100%除梗したブドウは、野生酵母を用いて発酵。発酵温度の調整のため、優しくパンチング・ダウンを行いますが、基本的にフリーラン果汁のみを使用します。マロラクティック発酵後は、新樽比率30%のフレンチオークで約12ヵ月間熟成。澱引きを行い、無濾過・無清澄で瓶詰めされます。

 
ヴィンテージ 2021
原産国 アメリカ
産地 カリフォルニア
地域 ソノマ・コースト
アペラシオン ソノマ・コースト
生産者 オクシデンタル
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール100%
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 13.5%
輸入元 エノテカ

「カリフォルニア・シャルドネの王」スティーヴ・キスラー氏が始めた新たなプロジェクト、オクシデンタル。彼らが造るピノ・ノワールは、ブルゴーニュ愛好家を虜にしてしまう程の高貴な味わいとして、世界的評論家であるロバート・パーカー氏やアントニオ・ガローニ氏らが絶賛。上級キュヴェは、ブルゴーニュの特級畑にも比肩すると称されています。
 

 
ブルゴーニュのグラン・クリュをも凌駕する、世界最高峰のシャルドネと称えられるキスラー・ヴィンヤーズ。このキスラー・ヴィンヤーズを設立した1978年当時から実に35年の時をかけ、創設者のスティーヴ・キスラー氏が取り組むプロジェクトこそ、オクシデンタルです。家族のプロジェクトとしての想い入れも強く、時間をかけながら、キスラーとは異なる沿岸部の気候と畑の特徴を表現したワインを手掛けています。
 

 
オクシデンタルは、海岸に面したソノマ・コースト、ボデガ・ヘッドランズとオクシデンタル・ステーションという、キスラーの所有する畑が位置する中で最も冷涼な地域のブドウを用いて造られます。
 
オクシデンタルでは、1haあたり約30hl以下とブルゴーニュのグラン・クリュ並みに収量を絞り、果実を均一に成熟させるために生育期中に2~3回、さらに収穫前に房を間引きしています。 収穫のタイミングは、ブドウの風味、pH値、総酸度に基づいて決定され、可能な限りフレッシュさと力強さを保つようにします。
収穫はすべて果実が最高のコンディションにある夜間にナイト・ハーヴェストを行い、約10~13℃に保ったままワイナリーへ搬送。丁寧な選果は、ブドウの成熟度や大きさにばらつきが見られる区画では、収量の20~30%のみしか使用しないこともあるほどの徹底ぶりです。
 

 
収穫したブドウの大部分は破砕せずに房ごと発酵槽へ投入します。優しく絞り出されたフリーランは天然酵母により発酵。穏やかに抽出を行うため、工程中は温度を約30℃以下に保ち、ピジャージュの回数は最小限に抑えます。アルコール発酵終了後、ワインは新樽率25%のフレンチオークを使用し、地下にある涼しいセラーで静置。約5ヶ月間のマロラクティック発酵後、澱引きは極力行わず熟成させ、無ろ過で瓶詰めを行います。