2017 マルケス・デ・ムリエタ・レゼルヴァ
マルケス・デ・ムリエタ
Marques de Murrieta Reserva
Marques de Murrieta
外観は深みのあるガーネットの色調。カシスやブラックベリーなどの濃密な果実のアロマに、スミレやクルミ、ドライフラワーのニュアンスが漂います。口に含むと凝縮感のある果実味としっかりとしたタンニンが感じられ、口当たりは非常に滑らかな印象。長い余韻とともにバニラやチョコレートの風味が感じられます。力強さとフィネスを持ちあわせたエレガントな仕上がりの1本です。
ヴィンテージ | 2017 |
原産国 | スペイン |
産地 | ラ・リオハ |
地域 | リオハ |
アペラシオン | リオハ |
生産者 | マルケス・デ・ムリエタ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | テンプラニーリョ83%、クラシアーノ9%、マズエロ6%、ガルナッチャ2% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 14.0% |
ワインスペクテーター | 90 |
ワインアドヴォケイト | 93 |
ジェームスサックリング | 95 |
輸入元 | エノテカ |
レゼルヴァに使用されるブドウは、全て自社畑で栽培。リオハの一般的な生産者は買い付けブドウでワインを造っているのに対し、彼らは理想とするブドウでワインを造るため、自社畑100%にこだわっています。またレゼルヴァには樹齢35~45年の古樹から収穫された、テンプラニーリョ、グラシアーノ、マズエロ、ガルナッチャの4品種をブレンドしています。トップキュヴェであるカスティーリョ・イガイがこの内の2品種のみを使用するのに対して、レゼルヴァがこのように4品種をブレンドしているのは、よりフレッシュな果実味を表現するため。それによりカスティーリョ・イガイより早くから愉しめることが特徴です。
マルケス・デ・ムリエタは、「リオハの近代的ワイン造りの父」とも呼ばれるルチアーノ・デ・ムリエタ氏によって1852年に創設された、スペイン随一の名門ワイナリー。スペインの伝統を守りつつ、ボルドーの近代技術を融合させた高品質なワインを生み出しています。その偉大な功績により、スペイン王室から「マルケス=侯爵」の称号を与えられ、スペイン随一の銘醸地であるリオハを代表するワイナリーとして世界にその名を轟かせています。
ムリエタ家は約130年の間マルケス・デ・ムリエタのワインを世に広めた後、1983年にクレイセル家にワイナリーを売却。新たに当主となったクレイセル・ヴィセンテ氏は更なる高みを目指して8年にも及ぶ大規模なワイナリーの改築を断行し、フラッグシップのイガイ、ダルマウ、レゼルヴァシリーズ、白ワインのそれぞれを別々に醸造できるよう環境を整えました。近年、大胆な改革により更に品質を向上させたマルケス・デ・ムリエタのワインは、「ベスト・グラン・レゼルヴァ・オブ・リオハ2005」、「イヤーズ・ベスト・リオハ2005」を獲得するなど、数々のコンクールでベスト・リオハを獲得しています。醸造においては、リオハではまだ珍しい光学式選果機でブドウを選別。創業当時からの垂直式の木製プレス機や30年以上使い込まれた古樽を使うなど、伝統的な醸造方法により古き良きスペインワインのスタイルを踏襲しつつも、小樽発酵やステンレス製の最新醸造設備を導入するなど、新たな技術も取り入れています。それまでのクラシカル一辺倒のリオハワインにはないフレッシュな果実味や凝縮感、フィネス溢れる、伝統とモダンが融合したワイン造りこそが、マルケス・デ・ムリエタの真骨頂であり、世界中のワイン愛好家に高評価を受けるようになった所以なのです。