2016 バルバレスコ
ガヤ
Barbaresco
Gaja
バルバレスコにある14もの畑の中から、年ごとに優良な畑を厳選し、ブドウを使用しています。同じバルバレスコでも、エリアによってテロワールの個性が異なるため、ブレンドすることによって複雑でバランスの取れたワインが生み出されるのです。それぞれのブドウ畑から収穫されたブドウは畑ごとに別々に発酵、マセレーションを行い、12ヵ月の熟成の後ブレンド。さらに12ヵ月間オーク樽での熟成を経てリリースされます。緻密にブレンドして造られるバルバレスコは、アンジェロ氏いわく「伝統的でもなく、モダンでもない、完全なるガヤスタイル」。バラやスミレ、トリュフなどの美しく華やかな香りに引き締まった酸が魅力です。
グラスに注ぐとチェリーやプラム、ブルーベリーの果実香が広がりながら、バラや黒コショウ、スパイスなど、実に様々なニュアンスが幾層にも折り重なっています。口に含むと豊富な果実味と柔らかいタンニンが感じられ、程良い酸が見事に調和した仕上がり。上品な果実のフレーバーを帯びながら、魅惑的な余韻が続きます。温かみのある飲み心地がありつつ緻密なストラクチャーを兼備したそのスタイルは、長期熟成のポテンシャルに優れた逸品です。
ヴィンテージ情報
2016年のピエモンテは、ワイン・アドヴォケイト誌のヴィンテージチャートにおいて、バローロが97点、バルバレスコが95点と、双方にとって素晴らしい出来となったグレート・ヴィンテージ。例年よりも涼しく乾燥しており、全体として穏やかな気候でした。激しい雨などが降ることもありましたが、ブドウはゆっくりと順調に成熟。特に9月の天候は素晴らしく、長い成育期間を確保することができたため、晩熟型のネッビオーロにとって素晴らしい年となりました。「エレガンス、フィネス、力強さ、どれをとっても完璧なヴィンテージ」「ピエモンテにとって最重要となるヴィンテージ」「間違いなく近年でベストなヴィンテージ」と多くの造り手が声を揃えてコメントしています。
ヴィンテージ | 2016 |
原産国 | イタリア |
産地 | ピエモンテ |
地域 | バルバレスコ |
アペラシオン | バルバレスコDOCG |
生産者 | ガヤ |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ネッビオーロ100% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 14.0% |
ワインアドヴォケイト | 96 |
ワインスペクテーター | 96 |
輸入元 | エノテカ |
イタリアワインの帝王
ジョヴァンニの息子であり、現当主アンジェロの祖父に当たる2代目、アンジェロは野望と将来への確かなヴィジョンに満ち溢れた人物でした。1905年に彼の妻となったクロチルド・レイは、品質に決して妥協することのないワイン造りをするよう彼に勧めました。彼女の信念は現在に至るまで、ガヤ社の理念として受け継がれています。彼女の名は、“ガヤ・エ・レイ”のワイン名にも残っています。
アンジェロとクロチルドの息子で、3代目当主のジョヴァンニは、両親が築き上げた高基準をモットーとする理念に則りバルバレスコを生産し、イタリア中で名声を獲得するまでに至りました。現在でもガヤ社のフラッグシップ商品である彼のバルバレスコのおかげで、ガヤ社のワインはイタリアでもリーダーシップをとる地位にまで到達しました。
ジョヴァンニはソリ・ティルディン、コスタ・ルッシ、ソリ・サン・ロレンツォ、ダルマジの畑を新たに購入、自社畑を増やしました。これによりガヤ社では自社畑で採れたブドウのみを使って、高品質のワインを生産することが可能になったのです。
ジョヴァンニの息子で現当主のアンジェロは、1961年よりワイナリーの仕事に参入。ランゲの伝統に重きを置きながらも、畑やセラーに革新的な技法を取り入れています。また、彼の代より外国市場にも参入するようになりました。
アンジェロは妻ルチアと、長女ガイア、次女ロッサーナ、長男ジョヴァンニの3人の子供とともにバルバレスコに住んでいます。長女であるガヤは2005年に正式にガヤ社に参加し、ガヤ社5代目として勤めています。
ガヤのページへ