2021 リゲア
ドンナフガータ
Donnafugata
「太陽の色下乱れ髪から海水は滴り落ち、大きく見開いた緑色の目をぬれ染める…」
ビスコンティの映画にもなった「山猫」の作家、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサが自作の短編小説の中で、このように描いたリゲアという魅力的な人魚がモチーフ。
優しくプレスした後、搾汁液を温度調整をしたステンレスタンクにて発酵。ブレンド後、瓶熟成は短めで2ヶ月後から出荷が始まる。
甘い香りのジビッボ(マスカット・オブ・アレキサンドリア)を辛口に仕上げたこのワインのアロマは地中海そのもの。緑色を帯びた明るい薄黄色に輝いており、ジビッボ特有の芳醇なフルーティーさ(オレンジの花、メロン)と、ハーブ(セージやローズマリー)の香りが交差する。口に含むと爽快で味わい深く、しっかりとした骨格を感じられる。
舌触りが滑らかなので、辛口ですが口当たりはまるで甘口のように感じます。ジビッボ(マスカット)の個性を見事に発揮し、その良い特徴を醸造技術により、バランスよくきれいに仕上げたワイン。
いわしや鯵などの魚料理、クリーム系のパスタやオーブン焼き、魚のフライ、地中海料理
ヴィンテージ | 2021 |
原産国 | イタリア |
産地 | シチリア |
地域 | シチリア |
アペラシオン | シチリアIGP |
生産者 | ドンナフガータ |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ビジッポ(マスカット・オブ・アレキサンドリア) |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 12.5% |
2500年以上も昔、北アフリカよりフェニキア人が持ち込んだといわれているジビッボ(マスカットオブアレキサンドリア)は、アラビアから伝わった"段々畑"で、「パンテレリア風アルベレッロ方式」で、今もなお栽培されているのです。リゲアはこの伝統的な栽培による葡萄 「ジビッボ」と、パンテレリアの生産者の情熱によって造られています。
パンテレリア島―
シチリア島とアフリカ大陸チュニジアとの間の海峡に浮かぶ小さな島がこのように呼ばれるようになったのは、アラブ語の「Bent El Riah(風の子ども)」が語源であると言われています。
その名の通り強烈な風が吹き付けるパンテレリア島での葡萄栽培は、古代より続いてきた「パンテレリア風アルベレッロ(自生)方式」 。地面に穴を掘った状態で葡萄が植えられており、地表から数センチのところから2?4本出した、非常に短い主枝から地を這うように横広がりに成長します。この栽培方法は吹き付ける強風と強烈な日差しから葡萄の樹を守りますが、膝丈程の高さに実る葡萄を、腰を屈めて一房ずつ手摘みする収穫は過酷な重労働であることは言うまでもありません。
ドンナフガータはシチリア原産葡萄品種に強いこだわりを持っています。
それぞれのシチリア原産葡萄品種の素晴らしい味わいをドンナフガータは信じ、数々の賞を受賞することでそれを証明してきました。「究極のクオリティ」を追求するドンナフガータでは、葡萄の収穫は夜間に行われます。 それは昼間、収穫した葡萄をシチリアの太陽にさらすと品質上望ましくないため。逆に夜は冷え込み、葡萄の収穫には最適の温度となります。昼・夜の温度差を活用し、太陽の恵みをたっぷり受けた葡萄を、最適のコンディションで収穫することができます。