2018 ブルゴーニュ・ブラン
ドメーヌ・トロ・ボー


Bourgogne Blanc

Domaine Tollot Beaut et Fils

一番古い区画は樹齢60年以上というブルゴーニュ・ブラン。レモン、グレープフルーツ、アカシアの蜂蜜、そしてほんのりナッツ。ブルゴーニュ・ブランとしては厚みがあり、酸のキレもよい。気軽に楽しむにはもったいないほどの出来栄え。
 
外観は輝きのある黄金色。グラスに注ぐと、フレッシュな白桃やシロップ漬けにしたリンゴを思わせる厚みのある果実のアロマに、オーク樽由来のバニラや白檀の香りが漂います。口に含むと、熟した果実の甘やかさとフレッシュな酸が口の中で広がる優美なスタイル。そしてしっかりとしたミネラル感が全体を引き締めます。2~3年の熟成も可能な、バランスに優れたワイン。
 
ヴィンテージ情報
2018年のブルゴーニュは生産者の力量が問われた年。夏は例年より高温な日が続き、収穫期も温暖な気候だっため、収穫のタイミングを誤ると、よりアルコール度数の高いワインに仕上がってしまいます。醸造においても、ゆっくりと果汁を抽出するなど、丁寧な造りが要求されます。そのような中で確かな醸造家たちの手にかかると、豊かな果実味と程よい酸を備えた素晴らしいワインが仕上がり、高いクオリティを保つことが出来ました。

 
ヴィンテージ 2018
原産国 フランス
産地 ブルゴーニュ
地域 ブルゴーニュ
アペラシオン ブルゴーニュ
生産者 ドメーヌ・トロ・ボー
容量 750ml
ぶどう品種 シャルドネ
味わい 辛口
アルコール度数 13.5%
輸入元 ラックコーポレーション

 

スタイリッシュでブレのないワイン

 ショレ・レ・ボーヌは今は県道となった幹線道路D974の東側に位置する小さな村。マルサネと同じく村名アペラシオンは得られても、特級畑はおろか、1級畑すらない。それゆえ隣村のサヴィニー・レ・ボーヌと比べても目立たぬ存在だが、この村には偉大なドメーヌが存在する。それがトロ・ボーだ。
 ドメーヌの歴史は19世紀の末まで遡り、1921年にはすでに元詰めを始めていたという。ドメーヌがある通りの名前はリュー・アレクサンドル・トロ。アレクサンドルは現在、ドメーヌを経営する一族の祖先で、ショレ・レ・ボーヌの村長を務めていた。そのアレクサンドルの妻がオーレリー・ボーといい、両家の姓が合わさりトロ・ボーとなっている。ドメーヌは1990年代までジャック、アラン、フランソワの三兄弟により運営され、今はそれぞれの子供たち、ジャン・ポール(アンヌ・グロの夫)、オリヴィエ、ナタリーの手に委ねられている。
 ブドウ畑は施肥をせず、夏季剪定により収量調整。赤ワインの造りは手摘みしたブドウを除梗ののち、コンクリートタンク、またはステンレスタンクを使用して発酵。最初の数日はルモンタージュを行い、その後は日に2回のピジャージュ。樽に移す。新樽率は村名が4分の1、1級が3分の1、特級が50%となるが、パワフルなアロース・コルトンはワンランク引き上げて村名で3分の1、1級で50%である。このドメーヌのコルトン・シャルルマーニュは、東側斜面の頂上、ル・コルトンに植えられたシャルドネからなり、50%の新樽を含み樽発酵、樽熟成。
 トロ・ボーのワインはどれも果実味豊かでタンニンが丸く、とても洗練されたスタイルで野暮ったさが一切感じられない。

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Domaine Tollot Beaut et Fils