2020 ル・ヴァッサル
ドメーヌ・ロスタン
Domaine Rostaing
コート・ロティ最高の生産者が手掛けるラングドックワインで、「プエッシュ・ノーブル・ルージュ」のセカンドワイン的存在。プエッシュ・ノーブル・ルージュより樹齢の若いブドウが使われています。華やかなアロマと、ジューシーな果実味が魅力の、 コストパフォーマンスに優れたお買い得な1本。
イチゴ、ブラックベリー、カシス、イチジクなどのフレッシュな果実がが混ざり合ったチャーミングなアロマに、胡椒やハーブの清涼感のあるニュアンス。ジューシーな果実味が魅力の、口当たり滑らかで親しみやすいスタイルです。
ルネ・ロスタン氏が、ラングドックの地に畑を購入したのは1996年。当初は「Puech Chaud」という名称でしたが、他のドメーヌとの区別をはっきりさせるため、2005年から「Puech Noble」に名称を変更しました。現在約10haの面積に10種類のブドウを栽培しています。
ヴィンテージ | 2020 |
原産国 | フランス |
産地 | ラングドック&ルーション |
地域 | ラングドック |
アペラシオン | コトー・デュ・ラングドック |
生産者 | ドメーヌ・ルネ・ロスタン |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シラー70%、グルナッシュ15%、ムールヴェードル15% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 14.5% |
輸入元 | 豊通食料 |
コート・ロティのトップ・ドメーヌ
「小さい頃は収穫の手伝いをさせられるのが嫌で嫌でたまらなかった。コート・ロティは急斜面で作業が厳しいからね」と笑うルネ氏が、このドメーヌの名声を一代で築き上げた。1971年にフランス革命以前からアンピュイ村でワインを造ってきた親族と夫人の祖母の畑をまとめる形でドメーヌを設立し、定年を迎えた親族の畑を次々に相続することでドメーヌを拡大してきた。特に叔父のマリウス・ジャンタズからテュルク等古木を持つ畑を相続したことは大きい。現在所有する複数の区画から「コート・ブロンド」「ヴィエレール」「ランドンヌ」の3種類のコート・ロティとスタンダードなコート・ロティ、コンドリューのボネット、5種類のキュヴェを造る。但し、ヴィンテージによって品質に納得できないときはヴィエレールやランドンヌをスタンダードなロティにアッサンブラージュして、リリースすることも多々ある。ラベルにも描かれドメーヌのシンボルとなっている小屋は戦前に建てられた。鮮やかな人目を引く屋根の小屋は、コート・ブロンドの中腹からローヌ河の岸辺にあるドメーヌを見守っている。
「人の手を加えることは極めてミニマムに。その土地らしいブドウを使って造られたワインがエレガンスとバランスを備え、長期熟成できる偉大なワインだ。」というように、ロスタン氏のワイン造りはブドウ本来の風味や味わいを最大限に活かせるよう伝統的な製法と革新的な製法を見事に融合させたもの。コート・ロティの伝統的な製法に則り、発酵時には冷却装置などを一切使わず温度調整を自然のままに任せる他、ブドウのピュアな風味を邪魔しないよう新樽の使用は最小限に抑えています。しかし、よりテロワールを忠実に表現するため、現代的な技術も積極的に導入。発酵には、ヴィニマティック(シリンダーを横置きにした形で、それが回転することで果房と果汁の攪拌ができる発酵タンク)をいち早く導入し、ブドウのエキス分を綺麗に抽出することに細心の注意を払っています。
こうして造られるワインはコート・ロティの美点を極めたクラシックなスタイル。シラーの特徴であるしっかりした色調とスミレや黒胡椒の香りなどを最大限に引き出し、一切の雑味を感じさせない、とてもピュアな果実味が特徴のエレガントな仕上がりです。まさに全てにおいて完璧ともいえる出来栄えには、他を一切よせつけないような神々しい雰囲気が漂っています。