2019 コート・ロティ ラ・ヴィアリエール
ドメーヌ・ルネ・ロスタン
Cote-Rotie La Viaillère
Domaine Rene Rostaing
ロスタン氏のワイン造りは伝統的な製法と革新的な製法を見事に融合させたもの。発酵はブドウのエキス分を抽出するのに最適なヴィニマティック(シリンダーを横置きにした形で、それが回転することで果帽と果汁の攪拌ができる発酵タンク)を使っていますが、温度調整は自然のあるがままに任せているため、冷却装置などは一切使っていません。樽熟成では、伝統的な570リットルの中樽を使いながら、合わせて228リットルの小樽も使用しています。
こうして造られるコート・ロティはモダン&クラシックの極み。シラーの特徴であるしっかりした色調と香りなどを最大限に引き出しながらも、雑味などは一切感じれらず、とてもクリアな果実味でエレガントな味わい。まさに全てにおいて完璧ともいえる出来栄えには他を一切よせつけないような神々しい雰囲気が漂っています。
コート・ブリュンヌ側のラ・ヴィアイエールという小さなリュー・ディのブドウから造られるキュヴェ。この畑は、2代目のピエール氏の祖父に当たるアルベール・デルヴュー氏から相続した畑で、平均樹齢70年という古樹のシラーが植樹されており、中には100年を超えるものあるという。造られるワインは、古樹由来の緻密なタンニンが広がり、長期熟成ポテンシャルを感じる力強く上品なスタイル。
ヴィンテージ | 2019 |
原産国 | フランス |
産地 | コート・デュ・ローヌ |
地域 | 北部ローヌ |
アペラシオン | コート・ロティ |
生産者 | ドメーヌ・ルネ・ロスタン |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | シラー100% |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 14.0% |
輸入元 | 豊通食料 |
コート・ロティのトップ・ドメーヌ
「小さい頃は収穫の手伝いをさせられるのが嫌で嫌でたまらなかった。コート・ロティは急斜面で作業が厳しいからね」と笑うルネ氏が、このドメーヌの名声を一代で築き上げた。1971年にフランス革命以前からアンピュイ村でワインを造ってきた親族と夫人の祖母の畑をまとめる形でドメーヌを設立し、定年を迎えた親族の畑を次々に相続することでドメーヌを拡大してきた。特に叔父のマリウス・ジャンタズからテュルク等古木を持つ畑を相続したことは大きい。現在所有する複数の区画から「コート・ブロンド」「ヴィエレール」「ランドンヌ」の3種類のコート・ロティとスタンダードなコート・ロティ、コンドリューのボネット、5種類のキュヴェを造る。但し、ヴィンテージによって品質に納得できないときはヴィエレールやランドンヌをスタンダードなロティにアッサンブラージュして、リリースすることも多々ある。ラベルにも描かれドメーヌのシンボルとなっている小屋は戦前に建てられた。鮮やかな人目を引く屋根の小屋は、コート・ブロンドの中腹からローヌ河の岸辺にあるドメーヌを見守っている。
「人の手を加えることは極めてミニマムに。その土地らしいブドウを使って造られたワインがエレガンスとバランスを備え、長期熟成できる偉大なワインだ。」というように、ロスタン氏のワイン造りはブドウ本来の風味や味わいを最大限に活かせるよう伝統的な製法と革新的な製法を見事に融合させたもの。コート・ロティの伝統的な製法に則り、発酵時には冷却装置などを一切使わず温度調整を自然のままに任せる他、ブドウのピュアな風味を邪魔しないよう新樽の使用は最小限に抑えています。しかし、よりテロワールを忠実に表現するため、現代的な技術も積極的に導入。発酵には、ヴィニマティック(シリンダーを横置きにした形で、それが回転することで果房と果汁の攪拌ができる発酵タンク)をいち早く導入し、ブドウのエキス分を綺麗に抽出することに細心の注意を払っています。
こうして造られるワインはコート・ロティの美点を極めたクラシックなスタイル。シラーの特徴であるしっかりした色調とスミレや黒胡椒の香りなどを最大限に引き出し、一切の雑味を感じさせない、とてもピュアな果実味が特徴のエレガントな仕上がりです。まさに全てにおいて完璧ともいえる出来栄えには、他を一切よせつけないような神々しい雰囲気が漂っています。