Domaine Louis Claude Desvignes

ドメーヌ・ルイ・クロード・デヴィーニュ

フランス:ブルゴーニュ(ボジョレー)

ヴィリエ・モルゴン村に1712年から続くデヴィーニュ家は苗字からもぶどう栽培との深い歴史が窺い知れる。1960年代にまだ当時ボジョレーでは珍しかったドメーヌ元詰めを先駆けて行っていたルイ・クロード・デヴィーニュにより長期熟成型で品質本位のモルゴンの造り手として名を高める。2000年代初頭より8代目となる娘クロード・エマニュエルと息子ルイ・ブノワの姉弟が伝統と情熱を受け継ぎ、細かい改良を重ねて更なる高みを目指している。従来からの伝統的なスタイルを踏襲しながらナチュラル感と洗練さも加わり、近年では「ベタンヌ&ドゥソーヴ」2018年版にてTOP10プロデューサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ4つ星、そして「メイユール・ヴァン・ド・フランス」では2020年版より最高峰である3つ星へと昇格しており、全ボジョレー、全ブルゴーニュでもトップクラスの評価を得ている。
 

 
名高いコート・デュ・ピィに5ha、ドゥビーに8ha、全てモルゴン内に13haの畑を所有。2004年から除草剤を廃止し土を耕す事を再開し、翌年から有機栽培へ転換(認証なし)。セレクション・マサルによる古樹を大事にするドメーヌの平均樹齢は70年、1haあたり1万本の密植にて自然と約35hl/haの低収量に抑える事で凝縮したぶどうを用いて醸造を行う。テロワール由来のピュアな果実の個性を表すのに樽によるメイキャップは自分達のワインには一切不要という考えから、アルコール発酵および熟成は全てコンクリートタンクにて行う。全房発酵を基本とした伝統的なセミ・マセラシオン・カルボニックにて醸され、基本的には澱引きも行わずに瓶詰めまでタンク内で極力果汁をいじらない。キュヴェにより10~16ヵ月程度の熟成の後、必要あれば軽くフィルターをかけて瓶詰め。手掛ける全てのワインが全く同じ醸造工程にて行われ、テロワールによる違いが顕著に表れる。スタイルはピュアで締まった酒質と躍動感を持ちミネラル感が顕著、ボジョレーのいわゆる「自然派」と呼ばれる造り手達とは一線を画す、クリーンで正統派な味わい。故アンリ・ジャイエ氏が偉大なワインの定義として生前に語っていたように若いうちからも美味しく、20年、25年経っても、いつ飲んでも美味しく飲めるワインを目指している。

Rouge
2020 モルゴン ラ・ヴォーテ・サン・ヴァンサン
¥2,680
2019 モルゴン コート・デュ・ピィ・ジャヴェルニエール レ・インプレニテント
¥6,900  品切中