Domaine Gilbert et Christine Felettig
ドメーヌ・ジルベール・エ・クリスティヌ・フェレティグ
ジルベール・エ・クリスティヌ・フェレティグ(アンリ・フェレティグ)は、シャンボール・ミュジニーに本拠地を置く、1969年に設立したドメーヌ。当時は1haの畑からスタートしましたが、先代のアンリ・フェレティグ氏の時代で9haの畑を有するまでにいたりました。2005年にアンリ・フェレティグ氏が引退し、現在は彼の子供である姉のクリスティン女史と弟のジルベール氏がドメーヌを牽引。世代が変わってもワイン造りへの熱意は変わらず、畑を12.5haまで増やし、2015年にはセラー内の設備を刷新しました。
彼らの造るワインのスタイルは、女性的で繊細な味わいのワインです。ブドウの栽培では、入念に剪定や除葉を行い、収穫時にはブドウを試食し、糖度を図るなどをして、収穫のタイミングを決定。2015年の設備投資によって、選果台が導入され、より健康なブドウが剪定可能になり、ステンレスタンクの発酵槽の導入により、精度制度の高い温度管理ができるようになりました。今まで以上に各アペラシオンの個性を引き出すワイン造りが可能になり、ますます目が離せなくなったドメーヌです。
※2022年ヴィンテージよりドメーヌ名が「アンリ・フェレティグ」から「ドメーヌ・ジルベール・エ・クリスティーヌ・フェレティグ」に変更となりました。
理想のワインのスタイルを聞くと、「力強いワインよりも女性的で繊細なワインを造りたい。それが私のイメージするシャンボル・ミュジニーのスタイルです。」と語るジルベール。その言葉通りアンリ・フェレティグのワインはピュアでエレガント、どこまでも続く美しい余韻が特徴です。
天然酵母で自然に醗酵、月のカレンダーも取り入れて醸造を進める。
丁寧な畑作業と選果を行うため、醗酵段階での介入は必要最小限に留めています。醗酵前に8-9℃で約一週間低温浸漬を行います。その後天然酵母で自然に醗酵が始まります、醗酵中はルモンタージュを毎日、ピジャージュは醗酵が最も活発な時に数回行います。醗酵開始から約3週間後に圧搾し、3-4日間静置した後に重力を使って樽に移し替えます。
樽は試行錯誤の結果、2社の樽会社の樽のみを使用。基本的にグラン・クリュには新樽100%、プルミエ・クリュにはヴィンテージや畑毎に異なりますが60%程の使用率になります。村名クラスには30-40%ほど新樽を使用しています。
醸造中のスケジュール、特にデキュヴァージュや澱引き、ボトリングなどのタイミングは月のカレンダーも参考にしながら作業を進めています。