1997年に現在の当主である整形外科のビジネスで成功したパトリック・ランダンジェが手に入れるや否や、200万〜300万ユーロの資金を投じて、醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新。1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みになっています。
ランダンジェが投資したのは設備だけに止まらず、ブドウ畑の拡張も盛んに行われている。ブドウ栽培はすべてビオロジック農法がとられていたが、2015年から畑の責任者としてユベール・ロシニョール氏を迎え、ビオディナミへの転換がスタート。赤ワインの醸造では木桶とステンレスタンクを併用し、7日間の低温マセレーションの後、日に2回のピジャージュをしながら長いキュヴェゾンを施す。樽熟成は1級で1/3、特級で40%前後。トータルで15ヶ月間。白ワインは圧搾後、24時間のデブルバージュを経て、樽発酵、樽熟成。ただしただの小樽ではなく350リットルの中樽を用いる。新樽比率は50%。
ビオディナミへの転換の他、醸造ではアンフォラを採用するなど、ドメーヌはさらなる発展を続けています。
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