2019 ラ・ランス・ド・フォンボノー
ドメーヌ・ド・フォンボノー
La Lence de Fontbonau Côtes du Rhône Blanc
白桃やスターフルーツ、リンゴの芳醇なアロマに加えて、ブリオッシュやカモミール、スイカズラのニュアンスが溶け合い、複雑な香りが漂います。しっとりとした口当たりに、リッチな果実の味わいが魅力。上品ながらも活き活きとした酸が全体のバランスをまとめています。力強いアルコールが感じられ、まるでエルミタージュ・ブランを彷彿とさせる、豊か且つエレガントな造り。
ヴィンテージ | 2019 |
原産国 | フランス |
産地 | コート・デュ・ローヌ |
地域 | コート・デュ・ローヌ |
アペラシオン | コート・デュ・ローヌ |
生産者 | ドメーヌ・ラ・カボット |
色 | 白 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | ルーサンヌ90%、ヴィオニエ10% |
味わい | 辛口 |
アルコール度数 | 14.0% |
シャトー・ラトゥールの現社長がローヌで手掛けるワイナリー
ボルドーのメドック格付け第一級シャトー、シャトー・ラトゥールの現社長フレデリック・アンジェラ氏が手がけるワイナリーの一つがドメーヌ・ド・フォンボノー。アンジェラ氏は1993年にシャトー・ラトゥールの営業担当支配人として就任して以来、大胆な改革や販売戦略を行うことにより、シャトー・ラトゥールは特に進化。現在では敏腕社長としてワイン造りの管理を全て任されています。1997年、アンジェラ氏は幼いころからの友人であり、ルーション地区でワイン造りを行っているドメーヌ・サルダ・マレの代表、ジェローム・マレ氏とともにジョイント・ベンチャーを手掛けます。このジョイント・ベンチャーにより生み出された、ルーション地区のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用した「マリウス」は世界中で注目を集めました。そして彼らが「マリウス」に次ぐ第二のジョイント・ベンチャーとして2008年に手掛けたのが、こちらのドメーヌ・ド・フォンボノーです。
Jérome Malet à gauche et Frédéric Engerer à droite
長年シャトー・ラトゥールを守り続けているアンジェラ氏と、自然農法にこだわるジェローム・マレ氏の豊富な経験、新たにソフィー・マージュ女史がオペレーション面の責任者兼ワインメーカーとして参加することにより、その土地の持つポテンシャルを最大限に引き出した素晴らしいワイン、ドメーヌ・ド・フォンボノーが誕生し、業界を騒然とさせました。南北ローヌの境界にあるドローム・ヴァレーの険しい丘陵地帯にある、「フォンボノー」(フランス語で“良質の水源”意)という畑のブドウから造られます。樹齢70年のグルナッシュや樹齢30年のシラー、ルーサンヌ、ヴィオニエ、カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。ブドウの樹は、オークやオリーヴの樹と共に栽培されており、日当たりや高度、土壌の特徴が異なる区画がモザイク状に入り組んでいるため、各区画を最大限に表現するように、熟練したスタッフによって収穫や醸造は区画ごとに分けて行われます。近年では、ブドウの特徴とアロマを最大限に表現するために、オーガニック栽培に移行。2013年に厳正な認定基準を設けている、フランス有機認証AB(アグリカルチャー・ビオロジック)を取得しています。区画ごとに特注のタンクを造り、醸造後も別々の樽を使用し、12ヵ月間木樽にて熟成後、清澄やフィルターをせずにボトリングを行います。